リニューアル後は冒頭の約20秒間、水卜アナが視聴者に時節の話題などを絡めながら語りかけて番組がスタートするようになった。4月1日の放送は、新生活を迎える人たちに「ちょっとだけ先輩の私からすると、今新生活に向かっていく、それだけですごいことです! 勝手に応援しています」と呼びかけ、SNSでは「水卜ちゃんの言葉染みるよ~」という反響も。
「もともとは桝(太一アナ)さんも就任してから3年くらい、彼のスキルアップも狙って20秒を与えて季節の話題を語りかけるというのをやっていたんです。今回のリニューアル初回は、水卜さんのワンショットで行こうと決めて始めたのですが、あの20秒の中に彼女のその日の思いが詰まっていて、視聴者とスタッフとをつなぐ“決意表明”という位置づけでもあるので、そのまま続けるようになりました」
このトークの内容は、本人に「完全にお任せです」とのこと。同局の『news every.』でも、藤井貴彦アナがコロナのニュースに関連して語りかける言葉が支持を集めており、混じりっけない水卜アナの言葉は多くの共感を呼びそうだ。
■自分の黙食リポートをスタジオで生解説
リニューアル初回は、スタジオでの生試食に加え、自撮りロケ企画の「ミトlog」でも渋谷をリポートする中で次々に試食を行う姿があった。「特に意識したわけではないですが、各担当ディレクターが彼女の魅力を最初に出そうと思ったときに、やはり食べる姿を見せたいという狙いがあったと思います」というが、その中でも斬新だったのが、VTRを見ながら自らの食べるリアクションをスタジオで解説するスタイルだ。
これはコロナ禍の今、マスクを外して食べ、その場ですぐ感想を言うことができないことから導入されたもの。当初は黙食後、マスクをして食リポする構成を考えていたそうだが、リアクションとコメントが二重になってしまうため、スタッフの間で「黙食の映像に水卜アナ自身がスタジオで生ナレーションすればいいんじゃないか」という方向になった。
すると時を同じくして、水卜アナからも「ロケで食べている最中に話せなかったので、スタジオで話すこともできますよ」と同じアイデアを提案。こうして絶品ケーキに悶える姿に、本人が「びっくりするほど美味しいと言っております」と生解説するというシュールな時間が生まれた。
このようなライトなコーナーだけでなく「?よミトく!」のコーナーでは、ニュースの話題を水卜アナが詳しく解説しており、「きちんとメリハリを付けて展開していきます」と意識。高いプレゼンスキルが要求されるコーナーであることから、「毎日一番最初に、3時40分くらいから念入りに打ち合わせをしています」と、準備をかけて本番に迎えている。