配信されてくる「きょうざい」は、レシピ通りに組み立ててプログラムを動かしてから、自分なりにアレンジするという流れ。例えば「うずまきレコーダー」は、ブロックを組み立てたあと、紙を挟み込み、ペンを動かすと絵がかけるという内容です。
最初に組み立てたあとは、プログラムで回転速度を変更したり、ペンの動かし方を変えたりして、いろいろと絵を描いて楽しんでいました。レシピ通りに作るだけでなく自分なりにアレンジできるため、「今度はこんな風にやってみよう」とやる気になるようです。
そのほか、息子のお気に入りはロボットを回転させて遊ぶ「ゴルファー」。モーターの回転を使ってボールを転がすゲームです。
単純な仕組みですが、ボールを狙った通りに転がすには、ボールの大きさ、ボールの素材、ロボットの回転速度、ゴールまでの距離、コース設計などいろいろと工夫が必要。大人も一緒になってのめり込んでしまいます。
「いろいろ動くのが楽しかった」と息子満足。手離れよくて親も助かる
息子が遊んでいる様子を見ていると、アプリの操作やパーツの組み立て方が分かったあとは、自分で黙々と進めます。漢字の練習をコツコツやるのは苦手なのに、途中で投げ出さず最後まで集中して取り組めたことに正直びっくり。
例えば小学生の宿題は、意外と親のサポートが必要な課題が多かったりして時間を取られることがあるのですが、「CREATE by KOOV」は子どもが自分だけで進められるので助かります。細かいステップで詳しく解説しているため、プログラミングの基本的な概念を学ぶのには十分な教材だと思いました。自宅で自分のペースで学べるという点も魅力的ですね。
息子に感想を聞いてみたところ、「ブロックを自分でいろいろ動かせるからおもしろかった」と気に入った様子。アプリの指示通りにプログラムして動かすというだけでなく、自分なりにプログラムを簡単に変えて試せたりと、想像力が刺激される点も楽しかったようです。
贅沢をいうなら、キットに含まれているブロックの数や形のバリエーション。例えば「レゴブースト」は、キットに加えて手持ちのレゴブロックと互換性があるため、買い足さなくても幅広く作れます。
KOOVのアプリに配信される「きょうざい」では、紙やペンなど自宅にある素材を使った遊びが紹介されていますが、鉄道模型やミニカーなど別のおもちゃと組み合わせた遊び方のヒントがあると、もっと想像が広がるでしょう。ただこれは他社との連携や権利といった面で難しいとも思うので、KOOVのブロックや電子パーツの種類を増やしたり、少ない数で買い足したりできるようになったらいいなと思います。