バラエティ番組の海外ロケなどで、世界100カ国以上を訪れているタレントのイモトアヤコ。現地の人々と交流しながら体を張った企画にチャレンジし続ける姿はお茶の間ではおなじみだが、実は外国語を本格的に学習したことはなく、本人曰く、「ほとんどしゃべれない」とその実情を明かす。そのイモトが3月30日よりNHK Eテレ『テレビで中国語』(毎週火曜22:55~23:20)にレギュラー出演。1年間かけて中国語習得を目指している。放送はこれまで2回だが、収録開始からは約2カ月。イモトにインタビューし、中国語を学ぶ面白さや意気込みなどを聞いた。

  • NHK Eテレ『テレビで中国語』に出演しているイモトアヤコ

多くの時間を海外で過ごしている姿を見ていると、簡単なコミュニケーション程度であれば何カ国語か話せるのではないかと想像してしまうが、ほとんど話せないという。「聞いていて一番わかるのは英語で、英語以外だと南米が多いのでスペイン語、ポルトガル語に触れる機会は多かったですが、日常会話が話せるかと言われたら話せないですね。水とかトイレとか、それくらいの単語は知っていますが、ほとんどしゃべれないんです」。

これまで10回は中国でロケをしたことがあるというイモトだが、そのたびに言葉を話せなくて苦労。「通訳さんがいない状況で、レストランで自分で注文をしないといけない時に、適当にメニューを指さして注文していたんです。その時に店員さんが『メイヨー、メイヨー』とよく言っていた。それが何のことかわからなかったのですが、今なら『ない』という意味だとわかる。そういうちょっとしたことも当時知らなかったので、やっておけばよかったと思いますね」と述懐する。「唯一話せた単語があって、ある炭酸飲料を頼む時に『コーラ』では通じず、『カククルー』で通じるんです。それはよく使っていました」。

確かにテレビのロケの場合、通訳・番組ディレクターが同行しており、彼らが間に入っている姿も目撃する。なかなか語学習得まではいかないようだ。「そうですね。そこまでには至らなかったです。中国でもまったくお任せしていたので。実は一度、英語は“六本木”に留学してみたのですが、1年ちょいで心が折れまして(笑)。なのでこういう機会をいただけてうれしいです」。

『テレビで中国語』では、イモトが週に1回、1年間をかけて中国語を学習していく。「まったく学んでこなかった中国語を学び始めて、楽しくやっています。自分が得意か不得意かどうかはまだわかってないのですが、新しいものに挑戦することについてはワクワクしているので、なんとか続けていきたい」と収録への意気込みを語る。

出演が決まった時は「NHKの語学番組と聞くとインテリジェンスなイメージがあったので、『あれ? 私でいいのか?』と思いました」と戸惑いもありつつ、「うれしかったですね」と喜びを語るイモト。「Eテレはいつも見ているので、そこに出られることがうれしかったのと、今まで学んでこなかった中国語を学べるのでワクワクしています」と話す。