――撮影で大変だったことや楽しかったことを教えてください。

安藤:装備です! ウィッグにヘッドフォン、カラコンと、今までにない衣装でした。頭が締め付けられて周りの音も遮断されてしまい、監督の指示が聞こえず「すみません! もう1回言ってください」というアクシデントがよくありました。あとは片目が隠れているキャラクターだったので距離感がつかめず壁にぶつかったり、右目が隠れているので右後ろから話しかけられるとびっくりしたり、死角を初めて経験して大変でした。でも新鮮な体験をさせていただけたので、すごく楽しかったです。

寺本:私はプレイヤーのみなさんと一緒に撮影をする時間が少なく、プレイヤーさんたちが戦っている姿をほかの教室で見ている設定だったので、感情や熱を込めるお芝居が難しかったです。画面に出るはずのものが撮影中は映っていなかったので、何か言われているんだろうなと想像しながら演じました。

大原:手袋をしていて素手が出ていなかったのでiPhoneの指紋認証ができなかったり、台本のページを1人でめくることができなくて、撮影中は白石聖ちゃんに阿吽の呼吸で助けてもらっていました。昨年の猛暑の中で撮影していたので、猛暑との戦いもありました。学校の撮影では熱がこもってしまい、スタッフさんたちが仰いでくださったりして、支えてもらいながら撮影しました。

石田:シャーロットはほかのキャラクターより頭が2倍ぐらい重たかったんです。終盤の撮影で夜になるにつれて、頭が後ろに引っ張られてオン眉になってきてしまい、メイクさんが必死に頭を押さえ、私も何とかしてオン眉を防ぐことに力を注いでいました(笑)

――同世代が一堂に会しての撮影現場はいかがでしたか?

安藤:同世代ということで互いに打ち解けるまでが早かったです。かわいい子たちに囲まれ、にやけながら撮影していましたが、悩みごとなど同世代だから出てくる話題はたくさんありました。作品の雰囲気は戦いがあるのでシリアスで殺伐としているのですが、現場の雰囲気はよく、和気あいあいと撮影をしていました。

寺本:コマンダーの4人で集まっている時は、なかなかコスチュームが脱げないという同じ悩みごととして、「苦しい!」「聞こえない!」という思いを共有していました(笑)。トイレタイムが限られていたので、「行きたい?」「行きましょう!」みたいな感じで、同じ悩みがあったからこそ、早く打ち解けられた感じはありました。

大原:17人の大人数だったのですが、休憩時間も自然とそれぞれのチームの中で分かれていて、私は小春役の白石聖ちゃんとは以前ご一緒していたので、聖ちゃんに甘えて楽しませていただきました。コマンダーのみなさんとは丸2日間、40シーンくらいをみんなで頑張って乗り越えたのですが、それぞれの本質が見えるシーンが多かったので、心が打ち解ける時間も早かったなと思いました。

石田:みなさんの活躍を今まで見ていて、それまでちゃんとお会いしたことがなかったので、「今まで見ていた人たちに会えるんや!」って、会えることがまずシンプルにすごくうれしかったです。いざ集まってみると、私が一番年上ではあるのですが、すごく助けられました。めっちゃ緊張していたのですが、心穏やかに撮影に挑めました。