――みなさんが揃って出演した作品といえば、TTFC(東映特撮ファンクラブ)の番組『仮面ライダーゼロワン ショートアニメ EVERYONE'S DAILY LIFE』の第3話がありますね。あそこで4人がやっていた「滅亡迅雷ゲーム」がとても楽しそうで、ファンの間で話題を集めました。
みんなが横並びになって収録していましたね(笑)。あの「滅亡迅雷ゲーム」は台本のとおりにセリフを読んでいたのですが、中川くんがなぜかセリフの途中でツボに入り、いきなり笑い出してしまって収録がストップとか(笑)。つられてみんなが笑ってしまって、シーンまるごとNGになったことが何度もありました。とても楽しい収録でした。
――中山さんから見た砂川さん、中川さん、山口さんの"いいところ"を教えてください。
みんな一緒にいるときは、年齢や性別なんて関係なく、友だちとして扱ってくれてありがたかったですね。兄さんは……あっ、私は山口さんのことを勝手に"兄さん"と呼んでいるんですが……、兄さんは文字どおり"兄貴肌"で、3人をまとめる役割を担ってくださって、頼りがいのある方なんです。亡がクールで"閉ざしがち"なキャラクターなので、自分も役に入りすぎて心を閉ざしてしまう部分があったんですけど、兄さんが来てくれたころから、だんだんとほぐされたような印象です。信頼でき、尊敬できる人です。
中川くんは、年齢的には自分より上なんですけど、弟みたいな存在です(笑)。無邪気といいますか、砂川くんにちょっかいをかけたり、ムチャぶりしたりとか、そんなところが面白いですね。
砂川くんは"アニメ好き"なところとか、自分と趣味が近くて話していて楽しいです。こうやって3人のいいところを挙げていくと、みんなバラバラの性格なのに、4人一緒だとフィット感がすごくあって、バランスのとれたチームだなって思います。誰か1人がいないと、居心地が悪くなります。みんなきっと、同じ風に思っているんじゃないでしょうか。
――中山さんご自身にも、クールな亡と共通する部分はありますか。
亡と自分とでは、性格とかはぜんぜん違いますけれど、仕事しているとき、マジメなことを考えたり、演技に集中していたりすると、亡みたいな感じになることがありますね。ふだんからわりと静かにしているほうだと思います。亡よりかはもう少し人間ぽいかもしれません(笑)。
――ZAIAの本社CEOリオン・アークランドはヒューマギアの軍事利用を目論んでいて、滅亡迅雷.netをおびやかす強敵・仮面ライダーザイアにも変身する強敵なんですね。リオンを演じられるジェイ・ウェストさんのハイテンション演技がかなり強烈だったとうかがいましたが、現場ではどんな感じだったのでしょう。
ジェイさんはテストのときとぜんぜん違う芝居を本番でやってきたりするので、毎回びっくりして、笑ってしまうことがありました。ジェイさん自身はいろいろな演技の引き出しから出してきているだけなんでしょうけど、見ていると楽しくて仕方ない。本当に強烈なインパクトがありました。
――『仮面ライダー滅亡迅雷』の"結末"について、どんなご感想を持たれましたか。
自分としては納得がいきました。滅亡迅雷.netって、テレビシリーズでは人間にとって"悪"であり"敵"として行動してきました。時には、人々に直接危害を加えていたこともありました。最終的に心を入れ替えて人類側につきましたけれど、過去にやってきたことへの"清算"も必要なんじゃないかなと考えていたのもあって、今回の結末にも違和感はありませんでした。
――中山さんが『仮面ライダーゼロワン』に出演されたことで、ご自身をとりまく環境に何か変化はありましたでしょうか。
自分自身はあまり変わったように思っていませんが、応援してくださる方の年齢層が大幅に広がったのは大きな変化でしたね。今までは若い女性ファンが多かったのですが、いろいろな年齢層の方に知ってもらえて、応援していただいてます。
――今後、また『仮面ライダー』あるいは特撮ヒーロー作品の出演オファーがあれば、どんな役柄を演じてみたいですか。
もちろん亡として『ゼロワン』の世界に出られるのなら、ぜひやりたいですね。別の作品であれば、もともと"悪役"が好きなので、ものすごく悪いキャラクターとして出てみたいです。亡はクールな性格でしたから、こんどは雷のようにすぐキレる、元気のいい悪ボスとか面白いかなって思います(笑)。
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