歌手として活動する中で、Dream5や俳優で得たものがアーティスト活動に好影響を与えているという実感もひしひしと感じている。「俳優活動からは、主に表現力が還元されていますね。作品の脚本からインスピレーションを受け取っているとか、ほかの役者さんから吸収しているものとか、自然と目に入ってそれが引き出しになっている。デビューするまで自分が歌っている環境にいるのは想像できなかったけど、ミュージカルの経験もあったからこそ、いま歌と向き合えている」と感謝した。

歌手・高野洸が目標として掲げているのは3度目の紅白出場だ。1度目はDream5のメンバーとして『妖怪ウォッチ』のエンディング曲を歌い、2度目はミュージカル『刀剣乱舞』の刀剣男士・膝丸としてステージに立った高野は「2回経験したからこそ悔しさを感じるんです」という。

「僕として出ているというよりは作品の力を借りて出場させていただいた。実力で出られたわけじゃない。2回出ているからこそ、今度は高野洸として出たいんです。紅白のステージは夢のような時間。”高野洸”として出場し、見ている方に心から楽しんでもらうことを目標に頑張りたい。出場時期の目標ですか? うーん、それは決めてないですし、焦ってないです。多くの人に刺さるようにかっこいいパフォーマンスを続けるのみ、ですね」と“二刀流”は静かに燃えている。