――現場の雰囲気はいかがでしたか?
三浦:スケジュールがタイトで、1日で撮る分量が多かったので大変でした。でも、我々役者は、スタッフの方たちが動いて作ってくれた現場で芝居をするだけなので、スタッフの方たちが大変だったかなと。そういう苦労に支えられているなと、改めて感じました。
剛力:特にコロナ禍なので、スタッフさんの仕事もどんどん仕事が増えていくんです。マスクやフェイスシールドを毎回受け取ってくれるスタッフさんもいてくださったし。また、三浦さんはどんな状況でも全く変わらないので、そこは助けられました。いつも空気が穏やかな方なので、現場もゆったりとした温かい雰囲気になります。私は余裕がなくなることもあるんですが、三浦さんは許容範囲が広いなと思いました。
三浦:いや、剛力さんも、現場でそんなふうに見えなかったですよ。
剛力:見せてないだけかもしれないし、三浦さんがいるとそうならないのかもしれないです。
三浦:いや、僕はもしかして、感情が死んでるのかもしれない。
剛力:そんなことはないです(笑)。三浦さんがいる現場では、常に笑い声がしているので。
■人に対して悪意をぶつけるのはやめてほしい
――お2人が恋愛相手に求めるのはどんな点でしょうか。
三浦:僕は今35歳ですが、例えば誰かと付き合うことになったとしたら、僕にはその人が見てない35年間があるわけで。だから、敏郎と明子も3年間付き合っていただけなので、2人ともお互いのすべては分からないはずですし。そういう意味では、いい感じにすれ違いながらやっていくのが一番いいのかなと。
剛力:人間関係は本当にそうですね。確かに相手に言えないことがあったとして、そこが原因ですれ違うことって本当に多いから難しいですね。
三浦:あと、僕は人の悪口を言う人は嫌です。特に愚痴と悪口をはき違えている人とか。人に対して悪意をぶつけるのはやめてほしい。頭の中だけ考えているのならいいけど、外にばらまかないでほしい。
剛力:そこは分かります。また、私自身でいえば、楽しそうに仕事をしている人が好きです。何事も楽しめる人が好きですし、悪口を言うような人は嫌です。そういう意味では、三浦さんと同じかも。また、明子も敏郎が仕事をしている姿を見て惹かれたんじゃないかなと。そういう点はきっと共感してもらえると思います。
●三浦貴大
1985年生まれ、東京都出身。2010年、映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』でデビュー。映画の近作は『ゴーストマスター』(19年)、『初恋』(20年)、『大コメ騒動』(21年)、『大綱引の恋』が5月7日公開、『妖怪大戦争 ガーディアンズ』が21年夏公開予定。ドラマの近作は『六畳間のピアノマン』(NHK、21年)、『さまよう刃』(WOWOW、5月15日から放送)など。
●剛力彩芽
1992年生まれ、神奈川県出身。08~13年に雑誌『SEVENTEEN』の専属モデルとして活動。11年、『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ)で本格的に女優デビュー。以後、ドラマ・映画・CM・番組MC等で幅広く活躍。映画の近作は『新 デコトラのシュウ 鷲』(21年)、『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』が5月21日公開予定。
スタイリスト:涌井宏美(三浦貴大)/津野真吾(impiger) (剛力彩芽)
衣装協力:ジャケット ISAIA六本木ミッドタウン店/パンツ ROL 吉祥寺店/シャツ、スニーカー スタイリスト私物(三浦貴大)
OSEWAYA、CHERRY BROWN、BELLE、BRAND SELECT(剛力彩芽)