朝ドラ『あまちゃん』(2013年)での撮影のほか、2019年には三陸鉄道の駅で「潮騒のメモリー」のミニライブを開催するなど、被災地を訪問してきた薬師丸。
「『こんなに変わったんです』と説明していただくと、震災前を知らない私でさえ、何もない原っぱになっているところや、線路が途絶えているのを見て衝撃を受けるのですが、やはり被災地の方たちにとって、震災は今も現実に変わった姿を残し、また悲しみは決して終わることはないのだと思います。今回の番組でも、前を向いて歩いて行こうとされていらっしゃるその気配を哲也さん、絵理奈さん、それぞれのご家族を通して感じました」
その上で、「多感な思春期の難しい時期も続けて取材をさせてくれた哲也さんの思いや、様々な思いを抱えてそれでも前に進もうとされている方を知って、『私も一歩踏み出してみよう』と、勇気に変わると良いですね」と視聴者に呼びかけながら、「おばあさんが哲也さんに言った『あんた瀬戸内寂聴だ』という一言に納得です」と、哲也さんの楽しいやり取りも予告した。
●薬師丸ひろ子
東京都出身。1978年、映画「野性の証明」で女優デビュー。81年には主演映画の主題歌「セーラー服と機関銃」で歌手デビュー。その後、映画の主演と主題歌の歌唱により「探偵物語」「メインテーマ」「Woman“Wの悲劇”より」など数々のヒットを記録。2000年代に入り、映画『木更津キャッツアイ』『ALWAYS三丁目の夕日』、ドラマ『あまちゃん』『百合子さんの絵本~陸軍武官・小野寺夫婦の戦争~』や数々の舞台に出演。近年はコンサートや歌番組出演など、音楽活動も精力的に行っている。レギュラー番組は『食彩の王国』(テレビ朝日)ナレーター、『薬師丸ひろ子/ハート・デリバリー』(ニッポン放送)。