数値で見る「mouse B5-i5」のパワー
各種ベンチマークを使用してmouse B5-i5のスペックを数値で見ていこう。
PC全体のパワーを見る「PCMark 10」での総合スコアは「3425」。結果を細かく見ると、アプリケーションの起動やブラウザの処理速度を表す「Essentials」では「7425」。WordやExcelなどのOffice系アプリケーションの処理性能を表す「Productivity」は「5040」。画像の処理や3Dグラフィックス機能を表す「Digital Content Creation」では「2914」となっている。ネットを楽しんだり文書を作成するといったレベルであれば快適にこなせると思われる。
CPUそのもののパワーを見るCINEBENCH R20では、CPU総合が1565pts、CPUコア単体は376ptsとなった。
ストレージのアクセス速度は、CrystalDiskMark 7.0.0で計測。結果は、以下の画像のとおり。NVMe対応M.2 SSDらしい高いスコアで、ファイルへのアクセスは快適だろう。
3Dグラフィックス能力を、MMORPG「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク」で計測。これはやや厳しく、画質が「標準品質(ノートPC)」、解像度が「1280×720」、画面モードが「フルスクリーン」という設定でスコアが「3109」、評価は「やや快適」であった。
オフラインゲームの快適さを見るために「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」を使用する。画質は「軽量品質」、解像度を「1280×720」、画面を「フルスクリーン」という設定でも、スコアは「1166」で評価は「動作困難」。
さらにオフラインゲームのベンチマークとして「STREET FIGHTER V ベンチマーク」を使う。設定をディスプレイ解像度を「1366×768」、フルスクリーンモード、画質設定が「低」にしたところで、FPSのアベレージが59.77FPSとなり、こちらは「PERFECT」の良い評価が出た。
3Dグラフィックス計測なら外せないベンチマークである「3DMARK」。その「Time Spy」を実行。スコアは「426」であった。ノートなどの統合グラフィクス用のベンチである「Night Raid」であれば、「5250」とそれなりのスコアが出ている。
総じて、3Dをゴリゴリと使うハイエンドなゲームは厳しいと思われるが、設定をカスタマイズすることである程度は遊べそうだ。
カスタマイズすればより便利になる - オススメカスタマイズポイント
mouse B5-i5はこのままでも一般的な用途なら十分に使えるスペックを持っているが、BTOによるカスタマイズでより利便性が高まる。さらには長く使うことができるようになるので、よりコストパフォーマンスが上がるのだ。そうしたオススメのカスタマイズポイントを紹介しよう。
まずはメモリだ。8GBでも基本的には動作に問題はないが、16GBに増やしておくと様々なアプリケーションを同時に立ち上げる際にも安心できる。
次はメインストレージだ。現状の256GBという容量は、OSを稼働させるには十分だが各種ファイルが増えてくると物足りなくなる。そのため、512GBにアップしたほうが長く使えるだろう。
データストレージを追加すると、より様々なデータを保存しておきやすくなる。写真データなどでも、気がつくとあっという間に大きくなっていることはよくあること。そうした心配をなくすため、HDDを1TB搭載したい。ただし、先のメインストレージを1TBにしてこちらをなしにするという手もある。ちょっと値は張るが高速な1TB SSDと、できるだけ出費を抑えつつ容量を512GB+1TBにするという組み合わせは、どちらも利点があるのでお財布と相談して決めてほしい。
PC初心者が使いやすく買いやすい値段と構成の一台
普通にPCを使う、つまり文書作成や動画視聴などにおいては十分なパワーを持っている「B5-i5」。それが8万円程度というお手頃な価格なのだから、コストパフォーマンスは良好であると言い切れる。ゲームプレイにこだわりがないのであれば、この時期に増えるであろう新生活に向けてPCを初めて買うといった学生や社会人にとってかなりのオススメモデルだ。リモートワークやオンライン学習用PCがほしいという人にも最適だろう。また、リビングに置いて家族で共用するマシンという使い方もいい。BTOを利用して少しカスタマイズすれば快適さが増うえに長期間使用し続けられるので、さらにできればそうした部分も手を入れて存分に活用してほしい。