ベンチマークで見るパワー
ここからは各種ベンチマークでパワーをチェックしていこう。
総合力をチェックする「PCMark10」では、スコアが4552。そのうちのEssential(アプリケーションの起動やブラウザの処理速度)の項目では9433。Productivity(Office系アプリケーション処理速度)は6140。Digltal Contet Creation(画像や動画の編集能力)は4420であった。
CPUの能力をチェックする「CINEBENCH R20」では、CPU総合が15537pts、コア単体が520ptsとなった。
ストレージのアクセス速度の計測は「CrystalDiskMark 7.0.0」を使用。スコアは以下の画像のとおりで、さすがはNVMe対応 M.2 SSDという数値。ファイルアクセスは快適だ。
そろそろゲーム系を。比較的軽めのオンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」。設定は解像度が「1920×1080」、画質が「最高品質」、画面モードが「フルスクリーンモード」。これでスコアは2389で評価は「普通」であった。画質を「高品質(ノートPC)」にするとスコアが3162の評価が「やや快適」にまで向上した。状況に応じて設定を調節すれば快適さは十分得られるだろう。
次はもっと重いオフライン系である「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」を走らせる。これはかなり厳しく、設定を画質が「軽量品質」、解像度を「1280×720」、画面モードを「ウィンドウ」にしてもスコアが2794で評価は「やや重い」となった。ヘビーな3Dゲームは難しいだろう。
より新しいタイトルとして「STREET FIGHTER V ベンチマーク」を見る。解像度は「1920×1080」、画面品質は「中」、モードはフルスクリーンだ。結果は「PCのスペックが不足している」とのこと。とはいえ、平均FPSが58.35あるのであとほんのちょっと足りないという程度ではないだろうか。実際画面品質を「低」にしたらFPSが59.96で評価は「PERFECT」であった。
最後に3D系ベンチの最高峰「3DMARK」。「Time Spy」ではスコアが1185となった。結構厳しい。だが、内臓GPU向けのベンチである「NIGHT RAID」では10,815と結構な高評価である。
比較として以前に同じベンチマークをIntel Core i7-1165G7搭載マシンで取ったことがある。CPU以外の構成も違うので一概には言えないが、3D系の結果においてだいたい2割ほどCore i7のほうが高かった。ただしPCMark10ではほぼ同じスコアとなっている。このあたりは値段の差と3D機能を重視するかどうかで選ぶといいだろう。
セカンドマシンとしてなら完璧なパワーとモビリティ! 使い方によってはメインマシンとしても
ここまで紹介したように、LEVEL-14FH057-i5-UXSXは1kgを切りながらも十分な使いやすさを持ったモバイルノートだ。パワーも一般的なPC作業、つまり文書作成や画像処理、ブラウジング、配信サービスでの音楽・映画鑑賞、ライトなゲームであれば問題なくこなせる。本気の3Dゲーはさすがにデスクトップでしょ派の自分としてはこれなら十分だ。
ゲームにさほど重きを置いていないのであれば、HDMI端子とThunderbolt4対応端子を活用し、外出先では単独で、自宅では外部ディスプレイとキーボード、マウスを接続してメインマシンとして使えるほどの性能だ。
ただし、現在は世界的な部材不足で品切れになることが多い。このモデルもいつ品切れになるかわからないが、当分販売終了することはないとのことなので「売り切れ」表示が出ていてもしばらく待てば復活するはず。あとは一刻も早く世間の混乱が収拾し、外出しまくれるようになりLEVEL-14FH057-i5-UXSXのモビリティをたっぷり体感できる日が来るのを祈るばかりである。