本格的なナレーションの仕事は、今回が初めてだったが、「自分の吹き込んでる声がヘッドホンから聴こえてくるんですけど、『大丈夫か?これ』と思いながらやってました(笑)。時間内に当てはめることや滑舌とか必死だったので、やっぱりプロのナレーターさんってすごいんだなと思いましたね。奥深いですね」と感心。

それに加え、関西出身の福田の場合、「標準語って本当に難しくて、関西弁と全部逆なんですよ。そう思って、『ここは上がらないで逆やろな』と予想して読んだら、『これは一緒なんや』みたいなとこもあるんで、全然公式がなくて…」とイントネーションにも苦労しながら、最後まで読み切った。

■お笑いにとどまらず「自分で制限したくない」

今回のオファーには「びっくりしました。マネージャーが登録してくれるスケジュールを見ると、本当にバラエティ番組のように『ザ・ノンフィクション』がしれっと入ってたんです。ちょうど相方のかなでちゃんに、バラエティ番組で声優のオーディションのドッキリみたいなのが入ってたので、私も途中まで『ドッキリちゃうやろな』って、ちょっとだけ疑っちゃいましたね」とのこと。

以前のインタビューでは、お笑いにとどまらず活動していくことに意欲を示していたが、『危険なビーナス』(TBS)でドラマにレギュラー出演し、『グッとラック!』(同)ではコメンテーターとして出演、そして今回の『ザ・ノンフィクション』と、有言実行で活躍の幅を広げている。

「自分で制限をしたくないなっていう気持ちがあるんです。『芸人は芸人だけしとけ』と言う人もいるかもしれないけど、私は自分が広がっていくなら全部頑張りたいなと思っています」と鼻息が荒い。

さらに、「私、噛み合わせが悪くて、さ行とかがちょっと出づらかったんですけど、歯医者に行って治療を始めたんですよ。あと、今日の収録の直前まで、別の番組の練習で1人カラオケしていたので、次がもしあれば、カラオケには行かず、きれいに噛み合った状態でまた頑張りたいなと思います」とアピールしていた。

●福田麻貴
1988年生まれ、大阪府出身。関西大学卒業。よしもとのアイドルグループ・つぼみ(現・つぼみ大革命)を卒業後、17年にかなで、ゆめっちとともにお笑いトリオ・3時のヒロインを結成。『女芸人No.1決定戦 THE W 2019』の優勝でブレイクを果たし、“お笑い第7世代”として活躍。ドラマ『危険なビーナス』(TBS)や、情報番組『グッとラック!』(同)にレギュラー出演するなど、幅広く活躍する。