――瀬奈のキャラソン「Winding Road」を歌われたときのご感想をお願いします。
もともとカラオケで歌ったりするのは好きでしたけど、歌がそれほど得意というわけではなく、ボイトレに通って頑張って歌わせていただきました。キラメイジャーのみんなが上手なので、自分はどうなのかな……と心配していました。収録のときは、もう必死でしたね(笑)。難しかったのは、"瀬奈として"歌うことでした。セリフをしゃべるのではなく歌ですから、つい自分のクセが出たりするんです。どう歌えば瀬奈というキャラクターを表現できるんだろうと試行錯誤しながら臨みましたが、難しかったですね。
――アップテンポな正統派アイドルソングという印象で、瀬奈の明るさとかわいさがぞんぶんに表現されていたと思います。
『キラメイジャー』ファンのみなさんにもそんな風に思っていただけたら、うれしいですね。瀬奈の相棒・魔進マッハの声を演じられている赤羽根健治さんからも「キャラソン聴きました。瀬奈っぽさ爆発で、聴いてて元気になります!」とメッセージをいただけて「ああ、頑張って練習した甲斐があったなあ」ってしみじみと思いました。
――瀬奈お嬢様に無限の愛情を注ぐパートナー・魔進マッハと瀬奈とのかけあいも大きな魅力ですね。赤羽根さんとはアフレコの現場でお会いすることがあるのですか。
スケジュールが違っていて、映画『エピソードZERO』のときにご挨拶させていただいて以来、本編では一度もご一緒したことがないんです。でも「おはなしCD」(日本コロムビア)のとき、初めて2人で音声を収録する機会に恵まれまして、瀬奈とマッハとのかけあいを生で行わせていただきました。
――キラメイジャーと魔進たちの心と体が入れ替わるエピソード19「相棒」で、心がマッハになった瀬奈を演じられたときの、コミカルな演技についてお聞かせください。
キラメイジャーと魔進はみんないいコンビなんですけど、マッハが瀬奈に寄せる愛情って、みんなの中でいちばん"重い"んじゃないかと思っています(笑)。そんなマッハが瀬奈の体の中に入ったらどうなっちゃうんだろうね~って、キラメイグリーンのスーツアクターをされている五味涼子さんといっしょに「マッハが中に入った瀬奈」の演技を考えました。私たち2人の解釈は完全一致していて、マッハだったら瀬奈への愛が強すぎるあまり、とんでもない行動に出るんじゃないかと(笑)。瀬奈の腕の香りに陶酔するような演技を、思いっきりやらせていただきました。あのシーンはとっても楽しかったです。
――変身後のキラメイグリーンを演じられる五味さんとのコンビネーションについてはいかがですか。
本当に、五味さんにはこの1年間、いろいろな場所で支えていただきました。最初のころ、まだ私が瀬奈をどう演じればいいかつかめていなかったときでも、キラメイグリーンが体をいっぱい動かして、いちばん元気よく戦っているのを見て、瀬奈もあんな風に元気にやっていていいんだなって思ったんです。
印象に残っているのは、「せな1/5」で瀬奈の吹き替えを五味さんが演じてくださったこと。瀬奈の動きは、私と五味さんの2人でしか表現できないと思っていましたから、まったく違和感のない"分身"同士のお芝居をすることができました。ずっと2人でやってきたからこそ、あんなに自然に動きを合わせられたんだと思うんです。瀬奈5が本体と融合するシーンでは、背中を画面に向けた本体の瀬奈を五味さんが演じてくださって、私が抱き着いて元に戻るのですが、あのとき抱き着くのが五味さんでよかったなって、感動しながら演技していました。
――今回の映画『魔進戦隊キラメイジャー THE MOVIE ビー・バップ・ドリーム』は、夢の世界でキラメイジャーが活躍する展開だとうかがっています。予告編でも話題を集めましたが、瀬奈は劇中でウエディングドレス姿になって登場しますね。
そうなんですよ! ウエディングドレスを着たのは人生で初めてだったんです。やはり一度は着てみたいという憧れがありましたので、今回とてもすてきなシチュエーションで花嫁姿になることができて、うれしかったですね。貴重な体験ができたと思います。
――ゲストの壇蜜さんはどんな方でしたか?
壇蜜さん演じるミンジョとの絡みは、私たちが浴衣を着て"縁日"にいるシーンでした。壇蜜さんは私たちに「ラムネ菓子」をプレゼントしてくださって、とても繊細な気配りをされる方だという印象を受けました。撮影中でも、私たちやスタッフさんたちに優しく接してくださって、大人の女性ってステキだなあって思うと同時に、見習う部分が多かったです。
――いよいよ『キラメイジャー』のテレビシリーズが最終回を迎えます。改めてこの1年間を振り返って、ひと言ご感想をお願いします。
すごく楽しい1年でした。キラメイジャーのみんなといる時間はいつも賑やかで、話題が尽きることなくいつまでもおしゃべりしていました。ここまで楽しい撮影現場って、なかなかないんじゃないかって思っています。この1年間、瀬奈を演じ続けたことが自分の中での"宝物"になりました。ファンのみなさんから、たくさんの応援の声を聞くことができたのも大事な思い出です。まもなく最終回を迎えるのは寂しいのですが、最後までしっかりやり切った感と、楽しかった!という気持ちのほうが大きいです!
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