●メンバー待望の収録! もうひとつの新曲「蒼空の彼方」
――そしてもう1曲の新曲「蒼空の彼方」は、爽やかな印象強めの曲になりました。
吉咲 実はこれは2018年の3月頃に収録した曲で、元々は4thシングルに入る予定だったのですが、いろいろ変更があった結果今回やっと世に出すことができました。
今野 本当に「やっと」って感じだよね。
吉咲 でも「PURE×PURE×PURE」とかと同じく比較的最近振り入れをしたので、そのなかで改めて「ここ、すごくエモいな」みたいに感じました。
――どんな部分でそう感じましたか?
吉咲 2サビの「大人の言いなりにならない」という歌詞が、ピュアモンとしては今まで歌ってこなかったようなすごく強い言葉で好きなんです。そこに意志の強さを感じたので、ダンスも結構力を込めて「新しい自分を見てください!」という感じで踊っています。
今野 ただ、レコーディングのときは結構しっとりした感じだった覚えがあるんですけど、みんなの歌声が入ってアレンジも変化したバージョンで聴いたとき、「あれ? 前より明るくて爽やかになってる!」と感じて。
――結構大きな変化を感じた。
今野 そうなんです。でもおかげで、ライブで披露したときには「PURE×PURE×PURE」ともまた違った盛り上がり方のできる曲になっていたので、「こういう感じに仕上がってよかったのかも」とホッとしましたし、歌詞の爽やかさとかエモさも残しつつ、振付とかメロディにはかわいらしいピュアモンらしさもあるような感じで……「私、この曲好き!」と感じました。
――ライブで実際披露されたなかで、改めて好きになった部分もありますか?
今野 あります。おしとやかすぎずアツすぎもしない振付になっているので、歌詞とメロディと振付を全体的に見ると、かわいさもかっこよさもおしとやかさも全部が詰め込まれた曲になっているんですよ。
吉咲 この曲はセンターで踊らせていただいているので会場の皆さんがよく見えるんですけど、真剣にグループ全体を見てくださる方が多い曲のように感じるんです。なので、披露するうちに「これは、魅せる曲なんだな」と感じまして。私自身、歌詞と振付がリンクしているところがすごく好きな曲なので、それまで以上に振付の一つひとつ繋がる歌詞の意味も考えながらパフォーマンスするようになっていきました。
――それに対して、ファンの方からの反響もあったりしますか?
吉咲 はい。みなさんからいただいた感想が自分の自信につながっているので、それをまた次に生かして頑張ろうと思っています。
●1stワンマンテーマ曲を通じて振り返る、2年間の自身の成長
――そして、先ほども話題に出た新録曲「DREAM PLANET」は、まさにEDMド真ん中な曲です。
今野 私、この曲はメロディとかと相まって、歌詞が女の子の柔らかい雰囲気みたいなものをまとっていてすごく好きなんですよ。「魔法をかけたの」とか「気づいてるかな」みたいなちょっとセリフみたいな言い回しもありますし、他の曲にありそうでなかった「ゆらゆら」みたいなかわいらしい言葉も使われているんです。
吉咲 あとこの曲、1stワンマンライブで披露したときにファンの方がサプライズでペンライトを折って光らせてくれたんですよ! その当時の光景がすごく幻想的で、なんだか夢を見てるような感じがしたんです。今でも、そのときのことを思い出しながら歌わせていただいています。
――その初披露から2年間で、プラスの変化はこの曲でありましたか?
吉咲 私はフリーの部分で曲に沿った動きができるようになってきたように感じています。この曲では特に曲の持っている柔らかさとか幻想的な雰囲気を表現したいと思ったときに、その場でパッとできるようになったかなと。
――以前はフリーの部分も、自分の中で何か決めていかないと不安な部分もあった?
吉咲 ありました! 最初の頃は決まったポーズばかりしていたので、この2年間で場数を踏んだなかでの成長も、お見せできているんじゃないかなと思います。
今野 私もこの曲に限ったことではないんですけど……ピュアモンの楽曲って基本的には少なくともふたりで歌う部分が多いんですけど、この1~2年でたまたま私とペアで歌っている子がメンバーを卒業したりして、ひとりで歌うことが多くなったんです。そのなかで、自分ひとりでもしっかり頑張ろうという気持ちが芽生えたように感じています。
――ソロとペアでは、気持ち的に全然違いますか?
今野 違いますね。すごく不安で、今までできていたことができなくなってしまったときもあったんです。でもだんだん「ふたりいたときと変わらないぐらい、お客さんに届けよう」という気持ちも強くなって。ふたりで目を合わせるような振付をしていたところは、お客さんと目を合わせるように変えたら皆さん喜んでくれたりもして……。そういう部分の成長みたいなものが、ファンの皆さんに伝わっていたら嬉しいです。
――最後に、アルバムのリリース後グループとしてはどんな存在になっていきたいか、今の想いをお聞かせいただけないでしょうか。
吉咲 このアルバムを機に、中島優衣ちゃんと富沢恵莉ちゃんのふたりが卒業するんですけど……。
今野 ふたりとも初期メンバーで、グループにとっても私個人にとっても、ファンの方にとっても大きな存在だったと思うんです。だからふたりがいなくなることは寂しいですし不安もあるんですけど、そこを補えるように残ったメンバーで頑張りつつ、新メンバー候補生の子たちといった新しい風も取り入れていきたいです。
吉咲 私は今までふたりに頼っていた部分がすごくあったので、自分自身もまた全く違う立ち位置に行かなきゃいけないという責任感とかプレッシャーもあります。でもグループとしての良さは変わらず残しつつ、新しく自分の色をもっともっと出していけるように頑張りたい……という気持ちです。
――卒業ライブ後に実感が湧いてから改めて、というところもあるでしょうし。
吉咲 はい。本当にたくさんの変化があると思うんですけど、それを受け入れてもらえるように、これからも真摯に活動していきたいです。
今野 昔から応援してくださる方はもちろん、新しく知ってくださった皆さんにももっともっとピュアリーモンスターの良さを知ってもらえるように、パフォーマンスでもパーソナルな部分でもさらに良さを出せるよう、頑張っていきたいですね。