――初めてゼンカイザーに"変身"したときの気持ちを聞かせてください。
劇場版で初めて変身シーンを撮ったんですけど、撮影する当日ぎりぎりまで、どんなポーズで変身するかが決まってなかったんです。本当はもっと事前に教えていただいて、練習したかったのですが……。
撮影日のお昼過ぎ、「それじゃあ変身を撮るよ~」って、セットを替えている10分間で変身ポーズを教わって「こういう感じでやるから、練習しておいてね!」なんて言われたものですから、僕たち5人「時間ないよ」「どうする、どうする」みたいに慌てて、揃いの変身ポーズを練習していたんです。そうして5分くらい経ったころ、アクション監督の福沢博文さんが「ごめん葵汰、ここ変えるわ!」って(笑)。せっかく覚えたのにまた変わっちゃって、あたふたしながら覚えたポーズで変身しています。
設定では、僕らはすでに何度も変身しているので、慣れた感じを出しながらやっていましたけどね。ギアトリンガーを構えて「チェンジ全開!」と叫んだときは、胸が熱くなりました。「いま自分はヒーローを演じているんだ!」という思いが強まった瞬間でした。
――プロモーション映像では、ヤツデおばあちゃん役の榊原郁恵さんと駒木根さんがカッコいいポーズを決めている後ろで大爆発が起きていましたが、あの爆発カットを体験したときはいかがでしたか?
ナパームっていうんですけど、あの爆発はすごいんですよ。ドカーン!と爆発したとたん、背中が熱くなりますからね。郁恵さんがクランクイン(撮影初日)一発目でいきなりナパームだったので、大変だなと思って様子をうかがったら、すごく楽しそうにされていて、ステキな方だなあって改めて思いました(笑)。
――映画では、アカレンジャーからキラメイレッドまで、44作品のレッド戦士が勢ぞろいするシーンがあるそうですね。レッド大集合は現場でご覧になりましたか。
見ました! 遠くから見学していたのですが、まさに"壮観"としかいいようのないビジュアルでした。ひとりひとりのヒーローがとてもカッコよくて、感激しました。アカレンジャーから始まって、ひとりずつヒーローが"名乗り"を披露するところを見て、スーパー戦隊45作の"歴史"を感じました。
――映画では、海城剛/アカレンジャーを演じる誠直也さんとの共演もあるそうですね。
アカレンジャーから声をかけられた介人が、スーパー戦隊の歴史の重みを背負っていこうと決意を固めるくだりを演じたときは、僕自身も介人と同じ気持ちでした。とても思い入れのあるシーンになりました。
――駒木根さんから見た誠さんは、どんな方でしたか。
ひと言ひと言に重みがあり、あたたかさも感じさせる、すごい方でした。ただ立っているだけで、放っているオーラがとてつもないんです。僕も将来はあんな俳優になれたらいいなと思える大先輩です。誠さんからは「1年間やるんだろ、頑張っていけよ!」と応援してくださったり「1人で大変だな!」と心配もしてくださいました。
――改めて、『機界戦隊ゼンカイジャー THE MOVIE 赤い戦い!オール戦隊大集会!』の必見ポイントを教えてください。
テレビよりも早く、ゼンカイジャーの戦いが映画館で観られます。なんといっても歴代スーパー戦隊のレッド戦士が大集合するシーン。ゼンカイジャーがアカレンジャーから、スーパー戦隊の"歴史"を引き継ぐところに注目していただきたいです!
――最後に、駒木根さんがこれから『ゼンカイジャー』の1年間で"チャレンジしてみたいこと"を教えてください。
スーツアクターさんがこなすような、アクロバティックな動きをやってみたいです。誠直也さんが、ゴレンジャーのころのハードなアクションの苦労を語っていらっしゃったので、僕もハードなアクションに挑戦したい!とファイトを燃やしています。みなさん、『機界戦隊ゼンカイジャー』をどうぞお楽しみにしてください!
『機界戦隊ゼンカイジャー THE MOVIE 赤い戦い!オール戦隊大集会!』は、『魔進戦隊キラメイジャーTHE MOVIE ビー・バップ・ドリーム』『騎士竜戦隊リュウソウジャー特別編 メモリー・オブ・ソウルメイツ』との3本立て『スーパー戦隊MOVIEレンジャー2021』として劇場公開される。
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