――安倍さんが演じる真白は温泉に浸かると麻雀が強くなる特殊能力の持ち主ですが、演じる上で意識したことを教えてください。

真白は天然でおっとりしていますが、温泉に入ったら強くなるので、そのギャップをうまく出すために、目力や口調などを意識して強く見えるように頑張りました。温泉に入る前後で、かなり変わっていると思います。

――真白とご自身の共通点はありますか?

普段の真白とは似ている部分があるのかなと思います。突拍子もないことを無自覚でしてしまうことがあったり、天然っぽいところが少し似ているのかなと。奥山さんからも「ちょっと要素あるよね」と言われました(笑)。でも、豹変するところは自分とは全然違うので、鏡の前でずっとにらみ合いっこして、どうやったら強そうに見えるか研究しました。

――豹変時の表情で一番意識されたのはやはり目力でしょうか。

そうですね。目で演じるのはすごく大事だなと。映像は舞台よりも目の演技が大事だと感じました。

――「火照ってきたぁああああああ!!!」と決め台詞を放つ場面がすごくかっこよかったです。どのような意識で演じましたか?

のほほんとしていた子が急に豹変する場面なので、目力と芯がある太い声でパワーを出してみました。普段の自分の声よりも低い声になっています。

――決め台詞のシーンは、動き全体が美しく迫力もあって魅了されましたが、見せ方はどんなことを意識したのでしょうか。

監督から猫背を指摘され、「胸を張って自信満々に演じないと強く見えない」と言われたので、姿勢をよくしようと頑張りました。

――温泉でのグラビア撮影の経験が、本作の温泉シーンに生かされたと感じている部分はありますか?

グラビアはセクシーさを提供するという感じですが、今回はお色気シーンといってもセクシーさを前面に出していないので、そこはグラビアとは違います。ただ、温泉で撮影した経験があったので、あまり恥ずかしさを感じることなく演じることができました。