クリエイティブ系アプリもストレスなく利用できるパフォーマンス
今回ベンチマークを実施したところ、「PCMark 10 v2.1.2506」の総合スコアは4446、Essentialsは9248、Productivityは6016、Digital Content Creationは4289、PCMark 10 Modern Office Battery Lifeは12時間4分、「3DMark v2.16.7117」のTime Spyは1398、Fire Strikeは3878、「CINEBENCH R23.200」のCPU(Multi Core)は5121 pts、CPU(Single Core)は1317 pts、「CINEBENCH R15.0」のOpenGLは87.79 fps、CPUは871 cb、CPU(Single Core)は207 cb、「ファイナルファンタジ-XIV: 漆黒の反逆者 ベンチマ-ク」(1920×1080ドット、標準品質、ノ-トPC)のスコアは5568(とても快適)、「CrystalDiskMark 8.0.1」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は2483.904 MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は972.158 MB/sという結果になりました。クリエイティブ系アプリもストレスなく利用できるパフォーマンスを備えていると言えます。
なお、「CINEBENCH R23.200」実行中のCPU温度とクロック周波数の推移を計測したところ(室温22.2℃)、11秒後にクロック周波数が3591.7MHzに達したものの、CPU温度が97℃まで一気に上昇。その後CPU温度は95~98℃の高い水準で張り付いたまま、クロック周波数はじりじり下がっていき、最終的には2731.2MHzまで低下しました。つまり高負荷時に、クロック周波数が860.5MHzほど落ち込んだわけです。気温が高い季節に高負荷な処理を実行する際には、ノートPCクーラーなどを用意したほうがよさそうです。
■PCMark 10 v2.1.2506 | |
---|---|
総合 | 4446 |
Essentials | 9248 |
Productivity | 6016 |
Digital Content Creation | 4289 |
PCMark 10 Modern Office Battery Life | 12時間4分 |
■3DMark v2.16.7117 | |
Time Spy | 1398 |
Fire Strike | 3878 |
■CINEBENCH R23.200 | |
CPU(Multi Core) | 5121 pts |
CPU(Single Core) | 1317 pts |
■ファイナルファンタジ-XIV: 漆黒の反逆者 ベンチマ-ク | |
1920×1080ドット 標準品質(ノ-トPC) | 5568(とても快適) |
■CrystalDiskMark 8.0.1 | |
1M Q8T1 シーケンシャルリード | 2483.904 MB/s |
1M Q8T1 シーケンシャルライト | 972.158 MB/s |
1M Q1T1 シーケンシャルリード | 1558.360 MB/s |
1M Q1T1 シーケンシャルライト | 972.746 MB/s |
4K Q32T16 ランダムリ-ド | 325.798 MB/s |
4K Q32T16 ランダムライト | 396.210 MB/s |
4K Q1T1 ランダムリ-ド | 46.151 MB/s |
4K Q1T1 ランダムライト | 151.633 MB/s |
モバイルノートPCとして限りなく完成形に近いマシン
1kg切りのノートPCというと、たとえ堅牢性が確保されていたとしてもわずかなたわみに不安を感じることがありますが、ThinkPad X1 Nanoにはそれが「皆無」です。そして、見慣れたThinkPadシリーズの質感、フォルムを完全に継承しているからこそ、手に持つとイメージ以上に軽く感じます。なにせThinkPad X1 Nanoは、14型のThinkPad X1 Carbonより約183gも軽いのです。
使い勝手は従来シリーズと同等で、携帯性を高め、5Gモデルも選択可能なThinkPad X1 Nanoは、モバイルノートPCとして限りなく完成形に近いマシンだと思います。