――その一方、コロナでリアルライブが厳しくなりました。ファンとの距離が離れてしまいそうで、それは怖くなかったですか?

怖いというか、焦る部分はありました。私たちは段階を踏みながらワンマンライブをやっているので、ライブができないと先に進めない。しかもワンマンライブは年に何回もできるものではないから、ライブできる日が遠くなればなるほど目標にたどり着ける日が遠くなってしまうんです。でも、ライブができていない状態はほかのグループも一緒ですし、メディアなどで発信させてもらったり、写真集を出したりして、ライブにいつか行きたいと思ってもらえるようにするしかない。ライブができるようになった時に、どれだけ周りから一歩抜け出られるか、そこが勝負なのかなと思います。今は焦るというよりは、いつかのために準備しておかないといけないと思っています。

――今年は5年目。どういう一年にしたいですか?

年が明けてツアーになるって思っていたんですけど、それがまた延期になってしまいました。今年もまたどうなってしまうのか不安はありますが、去年も一昨年も想像していなかったことがいろいろ起こりました。一年前には想像もしていなかったことをやらせてもらえていたので、そういうお仕事をさせていただけるように日々努力をしたいです。ニジマスいいなと思っていただける方たちを少しでも増やせるように、SNSやメディアを頑張って、ちょっとでもニジマスがみなさんの目に留まればなと願うばかりです。

――こういう世の中になり、アイドルとは? 自分がなぜアイドルをしているのか? など考えましたか?

考えました! あと何年できるのだろうかとか、こういう状況が後どれくらい続くのだろうかとか、いろいろ考えるようになりましたね。

――グループとして日本武道館を目指すなかで、個人としての目標は?

メンバーが雑誌の表紙をやっている姿を見て、「すごい! 私もやりたい!」と思ったり、CMに出ているメンバーがいたら、「すごい! やりたい!」と思うタイプで、個人で「何かをしたい!」ということは、まったくないんです。でも、雑誌の表紙やCMはやりたいです(笑)

――ぜんぜん無欲じゃないじゃないですか(笑)

メンバーが何かをやっていればやりたいんです(笑)。私が突然あれこれしたいと言うほどの自信はないんです。今回も写真集を来栖(りん)が前に出していますけど、それは賞のグランプリを獲ったからで、私はそういう賞を獲ったわけでもないし、何かがある身じゃないのにあれこれしたいとは言えないじゃないですか。メンバーがやっていることですごいなって尊敬することがあれば、やりたいって言うと思います。

――個人の活動が充実すればグループにもプラスになりませんか?

そうなんですよね。それもすごく思います。でも、メンバー間では個々の活動の話よりは、ニジマスで上を目指そうという話題をよくしています。いつか日本武道館みたいな大きな舞台を満員にしてライブをやろうと言っています。

■森みはる
1996年10月14日生まれ、兵庫県出身。アイドルグループ・26時のマスカレイドのメンバーとして活動する。2019年8月に発売したメジャーデビューアルバムが、オリコン週間ランキングで1位を獲得。同年、冠バラエティ番組『26時“ちょい前”のマスカレイド』や、グループ初主演ドラマ『君の名前を好きって書いた』も放送。森個人は、ファッション、バラエティと異なる分野でも活動の幅を広げ、“お洒落番長"の異名を誇る。