縦軸と横軸でコンテンツを整理するホーム画面
ホーム画面のコンテンツは、おおむね縦軸と横軸で整理されている。縦軸にゲームタイトルなどメインコンテンツを表示し、横軸ではそのコンテンツに関する通知や関連動画などを表示するという構成だ。縦軸と横軸に表示する内容の違いはあっても、最近のゲーム機やBDレコーダーなどでは一般的な構成であり、操作に迷う場面はない。
注:以下で紹介する画面は、後述するリモートプレイ機能を利用してスマートフォン上で撮影しているため、上部にはスマートフォンのアイコンが表示されている
ホーム画面の一番上には、「マイコレクション」というフォルダがある。これを開くと、今までインストールしたゲームやアプリなどがアイコンで表示される。頻繁に起動するゲームやアプリをホーム画面に登録すれば、すばやく開始できる。
Windows 8/8.1では、よく使うアプリのアイコンを登録した「スタート画面」と、すべてのアプリを一覧で検索できる画面を用意し、必要に応じてアプリをスタート画面に登録できるUIを用意していた。コンテンツの表示方法が異なる部分もあるが、マイクロソフトがWindows 8/8.1で本来目指したかったのは、こういう方向性なのだなと思わせる作りだ。
インタフェースの操作感は非常に機敏で、「待たされる感」は微塵もない。アプリやゲームの起動も高速で、SSDを搭載したPCの使用感に慣れたユーザーにとっても非常に快適だ。
従来のゲーム機では、容量は大きいが応答性や読み書き性能が低いHDDをストレージとして採用するモデルが主流だった。しかしXbox Series X|Sでは、SSDをストレージとして採用している。CPUやCPU内蔵GPUの性能の高さもさることながら、こうした「足回りの良さ」も、優れた使用感に貢献しているのだろう。
設定画面を見ると、4K解像度や60Hz以上のハイフレームに対する設定が用意されていることがわかる。4K対応の液晶テレビや有機ELテレビの劇的な低価格化が進んだこともあり、一般ユーザーでもそうした高解像度モデルを利用するようになってきた。
せっかくの4K対応テレビのポテンシャルを活かせないまま、普通の地デジやBSデジタル放送を視聴しているユーザーでも、4K解像度やそれ以上の美しくて精細なデジカメ画像を表示できたり、動画配信サイトが用意している4K動画を気軽に楽しめるようになることも、Xbox Series Xを導入する大きなメリットと言える。
4Kコンテンツへの対応を重視するなら、Xbox Series Xが搭載する光学ドライブが「Ultra HD Blu-ray」対応であることも見逃せないポイントだ。ダウンロードして利用できるメディアプレーヤーも、Ultra HD Blu-ray対応のコンテンツに対応する。今回は「天気の子」のUltra HD Blu-ray対応版を再生してみたが、4Kディスプレイ上で精細な映像を楽しむことができた。
コントローラーは、やや大きめで丸みを帯びたフォルムが特徴となる。Xboxシリーズ伝統のサイズ感と重さ、ボタン配置を引き継いでおり、筆者のような男性が、ぐっと力強く握って各ボタンやレバーに指を添えるには最適のサイズ感である。ただ毎度思うことだが、Xboxシリーズのコントローラはちょっと重い。電源を乾電池ではなく充電池にすれば、もっと軽くて使いやすくなるのではないかと感じた。
Xbox Series Xのコントローラーでは、中央部分に共有ボタンが追加されており、このボタンを押すと共有メニューを表示する。ここからはゲーム中の録画、スクリーンショットの撮影、SNSなどへの投稿などが行えるようになっている。
ゲーム機をすぐに利用できるようにするために、「クイック起動」機能を搭載している。Windows 10のPCで言えばスリープ機能のようなもので、待機中に本体の電源ボタンやコントローラーの「X」ボタンを押すだけで、瞬時にホーム画面に復帰し、ゲームをプレイできる状態になる。このほかやや時間はかかるようになるが、待機中の消費電力を抑える「省電力」モードも用意する。
最新ゲーム機ではレギュラーの機能であり、Xbox Series Xでは、このクイック起動機能による待機状態と、利用状態を行き来するのが当たり前になっている。PCのシャットダウンのように完全に電源を切る機能は、設定画面から「フルシャットダウン」機能を呼び出さなければならないなど、あまり頻繁に使う機能としては扱われていない印象がある。