「ご無理なさらず」の使い方と例文
「ご無理なさらず」はシーンによってさまざまな使い方があります。 次はその使い方について解説します。
お見舞いで使う場合
相手が病気になってしまった場合や、怪我をしてしまった場合に「ご無理なさらず」を使えます。
◯◯様
お世話になっております。
◯◯病院にご入院されたと聞き、大変驚いています。
病状はいかがでしょうか。お見舞い申し上げます。
お仕事が忙しい時期であったので、ご無理がたたったのかもしれません。
ご無理なさらず、この機会にゆっくりお休みください。
失礼いたします。
ビジネスでの挨拶で使う場合
ビジネスで使う場合は、相手が転勤や異動などをした際に使うことができます。
◯◯様
お世話になっております。
◯◯部へ異動されると聞きました。
△△部ご在籍時には、大変お世話になりました。
改めてお礼申し上げます。
新天地にて新たな挑戦になるかと思いますが、ご無理なさらず何卒ご自愛ください。
◯◯様のより一層のご活躍をお祈り申し上げます。
こちらは社交辞令として使うことも多い表現です。社会人として、相手を気遣う言葉を入れることはとても重要です。
暑い日が続く夏や繁忙期などに今回のような気遣いの表現を加えるといいでしょう。自分のことを気遣ってくれていると感じ、相手からの印象がよくなります。季節や相手の状況を思いやった一文を入れると、テンプレート的な表現では出せないあたたかみを感じるメールや手紙となります。
一緒に使われる言葉
「ご無理なさらず」と一緒に使用する言葉はいくつかあります。 メールや手紙でさらりと使えるよう、セットで覚えておくといいでしょう。 ここではよく使用する言葉を紹介します。
- 「ご自愛ください」
この表現はもっともよく一緒に使われる表現です。 「ご無理なさらず」に続ける形で、よく使います。
例) 寒い日が続きますが、ご無理なさらずご自愛ください
- 「ご多忙かと存じますが」
ビジネスのシーンで、相手が忙しそうなときに「ご無理なさらず」の前につける形で使用します。
例)ご多忙かと存じますが、ご無理なさらずにご自愛ください。
「ご無理なさらず」の英語表現
英語で表現する場合、どのような表現になるでしょうか。 ここでは英語での表現について解説します。
ビジネスで使う場合
- 「Don’t work too hard」
これはもっとも一般的な表現です。 単語から見てもイメージしやすいですが、「働きすぎないでください」と相手を気遣う表現です。
- 「Don't push yourself too hard.」
こちらも単語を見るとイメージしやすいかもしれません。「あまり自分を押しすぎるな」→「無理をしないで」という表現になります。
これらの表現は、フォーマルなシチュエーションでも使用することができる表現です。仕事で英語を使う方は特に覚えておくといいでしょう。
それ以外の場面で使う場合
- 「Take it easy」
カジュアルな表現で、「気楽にいこうよ」といった表現です。 友達など距離が近い相手に使用します。 もう少し丁寧にする場合は、Pleaseを前につけ、「Please take it easy」としましょう。
- 「Take care」
こちらの表現は体調を気遣うときに使用します。 意味としては「お大事に」といったニュアンスです。 別れ際に挨拶として使われることも多い表現なので覚えておくといいでしょう。 こちらもPleaseをつけることにより、より丁寧な表現になります。
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敬語は社会人として基本的なマナーです。さらに、さらりと気遣いをすることができると相手にいい印象与えることができます。
今回の表現はもちろん、さまざまな敬語を正しく使用し、社会人として認められる存在になりましょう。