2人目の相談者「社内での出世を目指す、社会人6年目男子」
2人目の相談者は、若くして部長の役職を手に入れている社会人6年目のしゅんやさん(仮名)。まだまだ社会人経験も浅い今、どんな副業ができるのか、そもそも副業をすべきなのか、悩んでいるといいます。
しゅんやさん: 「SNSマーケティング・資料作成などの副業はできるのではないかと思うのですが、なにせ本業が忙しくてチャレンジできるか不安です。でも、このまま同じ会社で同じ仕事をしていたら、いざ会社を出たときに世の中で通用しない人間になってしまうのではと思うので、何かした方がいいとは考えているのですが……」
小柳津さんの回答は……?
副業はしなくてもいいけれど、複業にはチャレンジを!「しゅんやさんは若くして昇進されているし、組織の上を目指していけると思うので、自分の年収に対して満足していれば副業をしなくてもいいのではないでしょうか。ただ自分の市場価値を高めるためのチャレンジにつながる"複業"であれば、常にやった方がいいと僕は思います」
「例えば私の会社には、大手企業の正社員3人が作った子会社があって、睡眠の質を高める入浴剤を作り、Amazonで売ろうと、計画を進めています。EC事業だって、"失敗しても最悪なんとかなる"と言う小さい規模で始めれば、会社を辞めなくたってできるんです」
"副業"と"複業"の違いは?
小柳津さんによれば、社外でのチャレンジで大切なのは、"副業"ではなく"複業"をすることなのだとか。その違いは?
「"副業"は過去から現在に培った資産の切り売りを指します。僕にとっては企業の顧問業がそれにあたるのですが、自分をアップデートし続けないと自分の資産を消費していく一方で長続きしません」
「そこで自分をアップデートするために行うのが"複業"です。必ずしも小遣い稼ぎにはならなくても、"新しいチャレンジかどうか"を意識します。例えば僕にとってのEC事業や最近始めた飲食業などは未知の分野へのチャレンジであり、自分の市場価値を高めていくことができると感じています。しゅんやさんだけでなくみなさんにも、"副業"ではなく"複業"をお勧めしたいですね」。