本体がコンパクトになると、キーボードのサイズや配置が気になります。UH-X/E3はキーピッチ約19mmのフルサイズキーボードを搭載。さらに使用頻度の高いカーソルキーを一段下げ、使いやすさを追究しています。キーストロークは約1.5mmですが、英数字やファンクションキーは重め、エンターキーなど両端に設置されているキーは軽めと、指の力を考慮して重さを2段階に調節しています。
実際に使用してみると、打鍵感が非常に心地よく、さらにキーを押す音が静かなことに驚きます。キーの刻印が大きくはっきりとしているため、キーボードに不慣れな人や少し暗い部屋でも迷うことなく文字入力ができます。
タッチパッドは独立したボタンを2つ装備しています。ボタンの押下感も軽く、ポイントとクリックという動作を確実に行える快適さもありました。
ディスプレイはIGZO液晶の13.3型、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)。高輝度、高色純度、広視野角をうたうLEDバックライト付きTFTカラーLCDで、実際に見ても鮮やかな色彩が美しく表示されます。またベゼルが狭いこともあり、画面も広く感じられます。
Web会議のカメラ・マイク性能は良好、音質はあと一歩
ディスプレイ上部には約92万画素のWebカメラが備えられています。オンラインミーティングの機会が増え、プライバシー遵守の面からニーズが高まっている物理シャッターも装備されています。
Webカメラ上にあるシャッターのスイッチ(つまみ)は小さく、開閉にコツがいるかもしれません。爪で引っかけるような方法だと上手くスライドできます。オンラインミーティング中に物理シャッターでカメラを閉じてみたところ、自分のウィンドウのみ真っ黒に表示されました。物理的に遮断できることは、ソフトウェアでカメラをオフにすることとは違う安心感があります。
本体に装備されたマイクとスピーカーを使って、Web会議ツール「Zoom」でオンラインミーティングをしてみました。会議の相手からは、Webカメラの映像はとても綺麗で、マイクの音声もクリアだとの評価。こちらもディスプレイの輝度を高く設定していたこともあり、相手の顔がはっきりと確認できました。
ただし、本体のスピーカー音量を50程度に上げると、相手の声が割れて聞こえてしまいました。搭載されている音響補正ソフト「Dirac Audio」では、オンライン会議やオンライン授業に最適な「ボイスモード」も用意されていますが、大音量の場合は調整しても音割れの変化はあまり感じられず。オンラインミーティングでは音声を大きくして聞きたいので、この点は少し残念に感じます。