『大岡越前』出演による成長も、室自身、期待している。「名だたる方たちとの共演はすごくいい経験になったと思います。自分の出番ではないときに、いろんな方たちの演技を見させていただくことが多かったので、ここで学んだことを忘れずほかの作品にも生かしていけたら」

特に東山との共演は刺激になったようで、「僕は声が高いので、低い声で大人っぽく抑えた芝居をあまりしたことがないのですが、東山さんは渋みのある大人の演技をされていて、学ぶことがたくさんありました。(将来的には)僕もそういう演技がしたいです」と目標に。「よく話してくださるようになりましたし、いじってもらえるようになりました!」と、東山との距離が縮まったことも純粋に喜んでいる。

本作では、東山が一人二役に挑戦。病魔におかされている身で、哀れな遊女の復讐のために命を使い切ろうと刃を振るう浪人・月嶋左内も演じる。

室は、忠相VS左内(東山VS東山)の殺陣シーンが、本作の一番好きなシーンだそうで、「東山さんと東山さんが戦っているという、何を見ているんやろうと錯覚する感じですが、それぞれ役が違うので顔つきなども楽しめる。撮影していたところも見ていたので、こういう風になっているんやと感じられて楽しかったです」とうれしそうに話した。

東山演じる忠相との初対面シーンは、とても緊張したという。「完成した映像を見たら、もう1回撮り直したいと思うくらい緊張していて。でも、東山さんはそれを初々しさとおっしゃってくださいました」。また、「後ろでいいです…一緒に戦えたらなと思います」と、いずれ殺陣シーンで東山と共演したいという願望も口にした。

時代劇が好きだという室は、「その時代時代の背景や当時の言葉など、歴史の勉強もできますし、人間味のあるドラマになっているので、若い方にも見ていただきたいです」とその魅力をアピール。最後に、「新年迎えての『大岡越前』。元日にふさわしい内容になっていますし、勇気や元気、笑顔など、いろいろなことを感じとって、新しい年を過ごしていただけたらと思います」と視聴者にメッセージを送った。

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