――過去のツイッターをさかのぼると、その2年は無駄な時間じゃなかったとも書いてありましたね。

週プレ酒場で働くまで、この世界のことについて全く知らなくて。ファンの方々もたくさんいらっしゃっていて、グラビア界で人気の方々がファンと交流する姿とか、すごい人たちの貴重な裏側を見ることができた場所でした。

私はもともと緊張しやすくて、極度の人見知り。お客さんとも最初は全然話せなくて、せっかく話しかけてくださってもその返し方に戸惑ってしまうことが多くて。でも、続けているうちに少しずつ話せるようになって、今のような明るい性格に近づくことができたんです(笑)。週プレ酒場でのたくさんの方々との出会いは、本当に貴重でした。

――そこでの経験が、今回のドッキリにも生かされているのかもしれないですね。それから、青科さんの転機となったのは「ミスヤングチャンピオン2019」グランプリ。

そうですね。その前に、週プレ酒場で働いている時に“酒場ガール”として、誌面に出させていただいたこともあったんですけど、お店が2019年の5月で終わることは決まっていたので、その先のことを考えると私には“称号”が必要でした。

――称号?

「週プレ酒場で働いている青科まきです」と言えるのは期間限定。週プレ酒場がなくなってしまうと、そうやって名乗ることもできなくなってしまう。自分に自信をつけるため、自分を知ってもらうための“称号”が欲しくて「ミスヤングチャンピオン2019」のオーディションを受けることにしました。

――過去のツイッターからもグランプリへの強い思いを感じました。

もうメラメラでした(笑)。オーディションがスタートしたのは、まだ週プレ酒場で働いている頃。お客さんの中には私のファンになってくださった方がたくさんいて、そこで決起集会を開いてくれたこともあったんです。こんなに私のことを応援してくれる人たちと、絶対に喜びを分かち合いたい。そう思って挑みました。

――“称号”や“肩書”がないと不安ですか?

とても不安です。もともとあがり症で人見知りなのもそうですし、いくら小さい頃からポーカーフェイスといわれても、その中身の自信がほしい。これというものが自己紹介の時に言えないと、だんだん怖くなってくるというか……。週プレ酒場で働いた貴重な2年間も何か形に残して、私を好きになって応援してくださった方々との“称号”を分かち合って、良い思い出にもしたかった。グランプリになったことをマネージャーさんから聞かされて、電話を切った後に泣いてしまいました。それは嬉しさと同時に、安心感からも込み上げる涙だったような気がします。

――ファンの方々と一体となって掴み取った称号だったんですね。

ずっとオーディションのことばかりを考える毎日でした。ファンの方には、「ちゃんとSNS更新してるのかな」と心配してくださる方もいて、アプリからの更新や配信で話すことも最初はすごく苦手な私を、たくさんの方々が支えて下さいました。

■2021年は年女「良い1年にしたい」

――その“称号”を手に入れて1年以上が経過しましたが、当時と比べて変化はありましたか?

「ミスヤングチャンピオン2019グランプリ」で知ってもらえてお仕事を頂けるようにもなりました。もともと普通の人でしかない自分が少しだけレベルアップできて、今年は『水曜日のダウンタウン』のお陰でレベルアップできて、本当にありがたかったです。

――これだけ仕掛け人にもなりきれるわけですから、女優としての青科さんも楽しみになりました。

そんなこと言っていいんですか(笑)? でも、新しいことにはこれからもどんどん挑戦していきたいです。

――期待しています! 来年はどのような年にしたいですか?

来年は丑年の年女なので、良い1年にしたいです。『水曜日のダウンタウン』では、山本さんの妻だと思い込んで私は会話をして行動しただけだったんですけど、「うまかった」とか褒めて頂いたのはうれしかったです。

2021年はチャンスがあれば演技のお仕事もしたいですし、全然うまくはないですがバラエティのお仕事にも挑戦していきたいですし、水着が好きなのでグラビアも続けていきたい。それから、将来は下着を作ることも夢なので、そういうことに繋がるお仕事もできればいいなと思います。

■プロフィール
青科まき
1997年1月7日生まれ。身長153センチ。神奈川県出身。2017年6月から雑誌『プレイボーイ』プロデュースによる公式酒場「週プレ酒場」にオープニングスタッフとして勤務。“酒場ガール”として初グラビアにも挑戦し、2019年5月の閉店後は「ミスヤングチャンピオン2019」で見事グランプリを射止めた。現在は、グラビアを中心にモデル、バラエティ、CMなどで活動している。