総評
2020年に買って後悔したものについて聞いた結果、最も多かったのは「特にない」で54.9%だった。調査に協力してくれた人のうち、半数以上の人は「買って後悔したものはない」と考えているようだ。おそらく、その過半数の人たちは、無駄な買い物をしないようにと日頃から心がけて慎重に購入するものを選び、実際に買い物に後悔の思いを抱かなかったのだろう。その努力の一端を垣間見たようにも思う。
また、二番目に多かったのは「服・シューズ・バッグ・腕時計」で、10.5%だった。「新型コロナウイルスの流行によって、結婚式や入学式が開催できなくなって、礼服が無駄になった」や「コロナ太りでいつものサイズが着られなくなった」など、コロナの影響を訴える声が多く寄せられたのも印象的だ。続いて三番目に多かったのは、8.2%で「食品・飲料・お酒」だった。「宅飲みが増えて、お酒を飲み過ぎた」や「ストックの食料を買い過ぎて、消費に追われている」など、こちらもコロナの流行に関連する声が多く見られた。
そのほかの回答を見てみると、「マスク生活で、使う頻度が減ったのに化粧品を買ってしまった」や「フェイスシールドを買ったが、使わなかった」など、今年もはや必須アイテムになった衛生用品にまつわる後悔を訴える声が寄せられていた。
「新しい生活様式」が取り入れられた今年の1年間。私たちは毎日の消毒や手洗い、マスクの着用、ソーシャルディスタンスなど、さまざまな新しい生活様式を取り入れてきた。今やそれが当然のようになっているが、ここに至るまではそれぞれが試行錯誤をしてきたように思う。調査は、そんな努力がよく見える結果となった。来年は、コロナの影響を受けずに買い物を楽しめるようになってもらいたいものだ。
調査時期: 2020年11月27日~12月3日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 803人
調査方法: インターネットログイン式アンケート