「所存でございます」の類語・言い換え表現
「所存でございます」はかなり丁寧な表現です。場面によってはもう少しカジュアルな言い回しに代えたい場合もあるでしょう。ここでは、「所存でございます」の類語・言い換え表現について簡単に紹介します。
意向です
「意向」とは、「どうするつもりか」という意味の単語です。意向という単語自体には、所在のような謙譲や、尊敬の意味は含まれません。単純に自分の考えを表明する際は、「意向です」に置き換えることもできます。しかし「意向です」に置き換えると、謙譲の意味は入らないことに注意しましょう。
「所存」は謙譲表現なので自分以外には使えませんが、「意向」は謙譲の意味を含まないため自分以外の人にも使えます。「ご意向」など尊敬語として使う場合は「〇様のご意向をお聞かせ願えますでしょうか」などと表現します。
つもりです
意図や考えといった意味の「つもり」も、「所存でございます」の類語です。謙譲の意味など持たせる必要がない場合に「つもりです」と表現できます。
と存じます
「存じます」の意味は、「思っています」「知っています」という意味の謙譲語です。
「期限までにご回答いただきますよう、お願いしたく存じます。」というように、意見やお願いをする際の謙譲表現として利用可能です。
また、所存とは少し違う意味も含まれ「◯◯様におかれましてはご健勝のことと存じます。」のように「知っている」ことを示す表現としても使えます。
して参ります
「参ります」とは、「いきます」という言葉の謙譲表現です。「していきます」は、何かを続けるという意味で、新規に続ける・以前と同様続ける、どちらにも使えます。
「これからも努力して参ります」「今後はこの改善案を実行して参ります」などはその一例です。
「所存でございます」は決意表現や改善案を示します。ただ、「参ります」同様、続けていくというニュアンスを含むケースもあるため、場合によっては言い換え可能です。
「所存でございます」の英語表現
海外の取引先などと英文でやり取りする機会がある方もいるでしょう。
「所存でございます」の英語表現は「I would like to」です。「I want to」でも言い換えられますが、カジュアルな表現なので「~するつもりです」のように謙譲の意味を含まない文脈で使うようにしましょう。「I would like to continue to devote myself.(これからも精進していく所存です。)」などという形で使います。
「所存でございます」は自分に対して使う謙譲表現
「所存でございます」の意味は「~したいと思っています」という意味の謙譲表現で、「所存です」よりもさらに丁寧な表現です。所存だけで謙譲語となるため、相手の意向を聞く場合には使えません。所存の意味と敬語の種類を覚えておき、シーンに合わせて適切に使えるようになりましょう。