4色とも、外装に金属(トップとボトムケースはマグネシウム、パームレスト部はアルミ)を使用しているため独特の鈍い輝きがあり、手で持つとひんやりとした感触が伝わってくる。
天板には片隅にロゴマークがあしらわれているが、メーカー名やブランド名などの表記はなくスッキリとした雰囲気。底面も凹凸の少ないフラットな形状で、ゴム足や通気孔、スピーカーグリルなどが整然と配置されている。全体的にシンプルでストイックな印象だ。
キーボードやパームレストは本体にあわせて調色
キーボード面やパームレストは天板や底面と同系色でまとめられている。キーボードはJIS配列ながら、キートップの印字はラテンアルファベットのみで仮名は省略されており、見やすいのも評価できるポイント。ただし、キーボードバックライトは搭載されていないので薄暗い場所でキートップの印字が見えづらいのは少々残念だ。
また、最近はタッチパッドをクリックボタン一体型にして操作スペースを広めに取る製品が多いが、本製品はクリックボタンが独立したタイプ。そのためジェスチャーをするときなどに窮屈に感じることがあった。
個人的にはクリックボタン一体型にしてもよかったのではと思ったが、ドラッグ&ドロップのようにボタンを押しながらタッチパッド上で指を動かすときはこちらの方が操作しやすいかもしれない。人によって評価が分かれそうな部分だ。
4色のうちカーキはオリーブグリーン寄りの色で、光の当たり具合によってはブラウンぽくも見える。深みのある色とメタリックな質感が合わさって大人っぽい雰囲気が漂っており、カフェなどのカジュアルな場所でもフォーマルなビジネスシーンでも違和感なく使用できそう。
ベージュゴールドはピンクベージュをベースにゴールドの輝きをプラスしたような色合い。ローズピンクほどマゼンタが強くなく、シャンパンゴールドほどイエローが強くなく、華やかだけれど落ち着いた雰囲気で男女問わず人気が出そうだ。
ダークシルバーは、その名の通り濃いめのグレイにメタリックな質感を与えたような色。ビジネスシーンでも人気のオーソドックスなカラーだが、本体がスリムなためか、あまりビジネスっぽさは感じない。仕事でもプライベートでもガシガシ使いたい人には特におすすめだ。
モカブラウンは、コーヒーやチョコレートを思わせるダークブラウン系の色。人肌になじむ温かみのあるカラーなので、小脇に抱えて持ち歩く姿が絵になりそうでもある。
ちなみに有機ELを採用したCH90/E3(カーキ、ダークシルバー)はカバーガラスがディスプレイの端まで覆っており、段差がなく完全にフラット。ベゼルの色も黒のため、画面とその周囲の境目を意識することなく表示内容に没入することができる。とくに動画などは、臨場感たっぷりに楽しむことが可能だ。
一方、IGZO液晶を採用したCH75/E3(ベージュゴールド、モカブラウン)は、一般的なノートPCのディスプレイと同様に、ベゼルと画面に段差のあるデザインになっている。CH90/E3に比べると没入感はやや少なめだが、従来からノートPCを使っている人はこちらの方がなじみやすいという人も少なくないだろう。好みに合わせて選んでみてほしい。