スマホに比べると、保守的で堅実なデザインが多いパソコン市場。とくにカラバリは白黒シルバーが中心で、それ以外の色がほしくても選択肢が限られてしまうことが多い。そんな中、富士通クライアントコンピューティングが発表した「LIFEBOOK CH」シリーズは、カーキやベージュゴールド、ダークシルバー、モカブラウンなどの個性的で洗練されたカラーを取り揃えているのが大きな特徴になっている。
ノートPCとしては珍しくHDMI入力にも対応しており、スマホやゲーム機、AV機器などの外部モニターとして利用することも可能。上位モデルの「CH90/E3」は有機EL、下位モデルの「CH75/E3」はIGZO液晶を採用し、あざやかで美しい表示が行えるのも魅力的なポイントだ。
今回、外観やインターフェイス周りを中心に製品の概要を紹介していこう。ただし試したのは発売前の評価機のため、量産品では外観や仕様が変更される可能性があるので留意してほしい。
小型軽量、性能も押さえたモバイルノートPC
「LIFEBOOK CH」シリーズは、13.3インチのフルHD(1,920×1,080ピクセル)ディスプレイを搭載したモバイルノートPCだ。CPUにTiger Lakeことインテルの第11世代Core i5-1135G7、グラフィックスにインテル Iris Xe グラフィックス(CPU内蔵)を搭載し、ストレージにPCIe SSDを採用するなど、パフォーマンスを重視した仕様になっている。
13.3インチクラスのノートPCとしては小型軽量で、本体サイズは幅307×奥行き207×高さ15.8mm、質量はCH90/E3が約1.11kg、CH75/E3が約988gと、下位モデルで1kgを切る軽さを実現している。
上位モデルと下位モデルの主な違いはディスプレイとストレージ容量にあり、CH90/E3が有機ELディスプレイと512GBのSSDを、CH75/E3がIGZO液晶ディスプレイと256GBのSSDを搭載している。本体カラーはCH90/E3がダークシルバーとカーキ、CH75/E3がベージュゴールドとモカブラウンとなっており、人によってはスペックとカラーの組み合わせで頭を悩ませそうだ。
ちなみに、直販サイトの「富士通 WEB MART」ではカスタムメイドモデルも用意されている。本体カラーはダークシルバーとベージュゴールドの2色のみだが、ストレージ容量を256GB/512GB/1TBから選べるので、購入を検討している人はチェックしてみてほしい。ただし、ディスプレイのタイプはダークシルバーが有機EL、ベージュゴールドがIGZOで変更はできないようだ。
プレミアム感漂う「大人かっこいい」4つのカラー
「LIFEBOOK CH」シリーズの大きな特徴は、やはりなんといってもその個性的な本体カラーにある。
今回は4色すべてを試すことができたが、どれも洗練された色で独特の佇まいを持っている。「この色がいい!」と決めていても、実物を前にするとつい迷ってしまうほどそれぞれ味わいのある色なので、可能なら店頭で実物を見て選んだ方がいいだろう。もっとも、どの色を選んでも満足度は高いはずだ。