ホット商品に切り替わるのはいつ?

増えてくるのは10月ぐらいからなんですけど、結構毎年気温にバラつきがあるので、早く寒くなればそれだけ早く切り替わります。今年は割とあたたかいのでこれから本腰を入れてホットに変えていきます。切り替えのタイミングは現場のオペレーターの方が一番わかっているところなので、エリアだけじゃなくてそれこそ自販機1台ごとに最適なタイミングを判断してもらっていますね。ホットに切り替える列数を、自販機ごとに変えていて、めちゃくちゃホットが売れる場所の場合は可能な限り全部ホットにするということもあれば、あまりホットが売れない場所は1列だけで、あとは冬場でコールドで売るというような判断も、オペレーターさんが1台ごとにしてくださいます。設置場所が室内か屋外かということも判断材料になります。冬場でもオフィスだったら中の方が暑かったりもしますので、天然水やお茶等、500mlのペットボトルが売り上げ上位を占めているんですけど、屋外に設置してある自販機ではコーヒーなどのホット商品が売れ筋になっています。ですので、設置場所によって1台ごとの判断になります。

  • ホットへの切り替えタイミングは、現場のオペレーターに任されている

冬場の人気商品

ホットで言うと、コーンポタージュやはちみつレモン、ココアなどが定番人気商品となっています。その他だと「伊右衛門」の緑茶とほうじ茶や、すごく売り上げが高いのがリプトンのミルクティーです。それとコーヒーは冬場はホットで飲まれることが非常に多いので、自動販売機限定のラインナップで新発売の「ボス くつろぎドリップ」はホットで飲んでいただくことを主に想定して開発しています。また、「ボス ロースターズセレクション」は去年も発売して大変好評だった商品で、今年は少しリニューアルして発売しているんですけど、ホットでもコールドでも人気です。

  • 冬場、自動販売機でよく売れる商品

夏場でもホットが売れる自販機もある?

それはありますね。台数としてはそんなに多くはないですが、例えば缶コーヒーの多くは、ホットでもコールドでも提供できるので、ご要望があれば最小のホットだけ夏場でも残して飲めるようにしておくことはできます。

自販機限定! 伊右衛門のクイズラベル

自販機限定で、「伊右衛門」の500mlのクイズラベルというものを昨年からやってまして、結構難しいクイズが載ってるんですよ。いつも買っていただいている方に、電車の待ち時間とかにクイズを解いてスッキリしてもらおうということで(笑)。結構お客さまの声でも反響があって、「このクイズってこれも正解なんじゃないでしょうか?」とか、新しい答えを生み出してくださったりというお声をいただいているようです(笑)。「伊右衛門」のテーマの1つが「おもてなし」ということと、クイズラベルをやり始めたときのコンセプトは「心を軽くするお茶」というもので、飲んでるときに楽しんでもらおうという思いもあります。全25問あり。

  • 伊右衛門のパッケージに、なんとクイズが!

クイズ例:「レンジャーに、ある色の隊員が加わったらとても挑戦的になりました。何色が加わった?」(答:茶色)

同じ商品でコールド用とホット用がある?

商品によってはそのままホットにする商品もあるんですけど、お茶はあたたかい温度で美味しく飲めるように設計されていて、ホット用のお茶にしています。

「あったか~い」と「あたたかい」の謎

※自販機によって「あったか~い」と「あたたかい」、「つめた~い」と「つめたい」のように、表記が違うのは何故なのか?

同じ自販機でも、メーカー各社が作っていて、そのメーカーが機材に最初から「つめたい」「あたたかい」というラベルを置いているんです。たぶん、そのメーカーさんの違いだと思います。理由はわかりませんが(笑)。どちらにせよ、HOTの温度は基本的に55℃という一定の温度を保つようになっています。

ゴミ箱ではなく「リサイクルボックス」

あまり知られていないのですが、じつは自販機の横にあるのはゴミ箱ではなくて、「リサイクルボックス」なんです。リサイクル目的に空容器だけを集めているので、飲料の空容器以外の容器を捨てないように覚えておいてほしいです。

なるほど、結構知らないことだらけだった自動販売機のあれこれ。普段、何気なく利用していたけれど、今後から細かいところまでチェックしてしまうかも。寒い季節に自動販売機から出てくるあたたかい飲み物のありがたさを、今年はより一層感じられそうだ。