最後に紹介するのが、Thunderbolt接続ながら、コンパクトなボディに機能も絞り込んだ「Thunderbolt 3 Dock Core」だ。ちょうどこれまで紹介してきた2製品の中間に位置するモデルで、可搬性と多機能のバランスが絶妙な1台といえる。
本体は、幅100x奥行き100x高さ30mm、重さは約214gと、ノマドスタイルで持ち運びしてもさほど負担にならないサイズ。このサイズに、USB 3.1 Gen2(Type A)x1、USB 2.0x1、USB 3.1 Gen2(Type-C、PDインプット)x1、HDMI 2.0x1、Display Port 1.4x1、ギガビットイーサx1、オーディオIn/Out(ミニジャック)x1を搭載する。
Display PortとHDMIポートがあるため、それぞれに4K/60HZのディスプレイを接続してデュアル4k環境を実現するか、単独で8K/30Hzまたは5K/60Hzの接続も可能。このあたりはUSB接続のドッキングステーションはもちろん、上位モデルのProを上回る機能だ(ProでもThunderbolt 3経由でデュアルディスプレイの接続が可能)。
また、PCへの接続用のThunderbolt 3ケーブルが作り付けになっている(20cm)。本製品を単独でPCに接続した場合はPCから接続した周辺機器に給電されるほか、USB Type-Cポートに電源アダプター(60W以上)を接続した場合は、ノートPCに給電しつつ、周辺機器にも給電する、ダブル電源システムを採用している。
ポート数もサイズも、USB-Cマルチメディアハブとかなり競合する製品だ。SDカードスロットがないため、たとえば出先でデジタルカメラの写真を取り込みたいという人にはUSB-Cマルチメディアハブのほうがよさそうだ。一方、ディスプレイ接続数などはThunderbolt 3 Dock Coreのほうが優れている。どちらも一長一短あるが、普段は家のシステムを接続する際に利用するが、たまに外でも使う機会がある人が選ぶのがちょうどいいだろう。