月給を増やす? その場にとどまる? 将来の計画を立てよう
月給18万円、手取り14万5,000円の生活においては、少なからず我慢すべきシーンが生じることでしょう。飲み会などでうっかり多くの交際費を使ってしまえば、すぐに赤字になってしまいます。しかし、不安に委縮することなく、現実に向き合い、将来に目を向けることを忘れてはいけません。
■今後のキャリアプランを立てよう
自分が今後どうしたいかを考えます。自分の特技や能力、ほかの人より優れているところを紙に書き出してください。
「自分には特にいいところなんてない……」と書くことに迷ったら、信頼のおける友人や先輩に相談するとよいでしょう。外からの視点を得ることで、新しい気づきがあるはずです。
自分の強みを元に、今後のキャリアを考えます。具体的な目標があるのなら、それに向けたキャリアパスを考えていきます。
■現状を分析する
自分の置かれている状況を考えてみましょう。あなたの会社はどんな会社ですか?
- パターン1 : 給料などの待遇面で不満はあるけれども、居心地は悪くないし、先輩や上司がいろいろ教えてくれて、スキルが身につく。
自分自身がやりがいを感じ、学ぶことのできる環境であれば、現状の会社に踏みとどまるのもいいでしょう。
- パターン2 : 残業を美化する空気があり、従業員全体が遅くまで働いている。仕事が終わっても早く帰ることができない雰囲気がある。
労働生産性が求められている時代に、取り残される可能性があります。今の会社でスキルや経験を積みながら、転職を射程に入れて活動を始めましょう。
- パターン3 : パワハラが常態化していて、職場に居づらい
このような状況は、すぐに人事部や健康管理部署に相談する必要があります。社内で解決がむずかしい場合は、労働基準監督署の総合労働相談に行くという方法もあります。パワハラは直接に自分に向けられた場合はもちろん、自分が対象でなくても精神的なダメージを被ります。相談によって解決しそうにない場合は、転職を考える必要があります。
「マイナビ 転職動向調査2020年版」によると、2019年には20代男性のうち12.0% が、女性では13.4% が転職しています。転職はもはや特別なことではなく、現在の状況に不満がある場合は、転職を前向きに考えるとよいでしょう。
■自分にどれだけ投資できる?
自社に留まるにしても、転職を考えるにしても、月給を上げる最善の方法は、スキルアップや資格を取ることです。
また、行政が開催している講座やインターネットなどで無料や格安で得られる学びの機会もあるため、自分に投資する機会を積極的に探しましょう。
お金を管理することは自分の人生を管理すること
2018年のセコムの調査によると、日本人の7割が「何らかの不安を感じている」とのことです。
月給18万円、手取りにすると14万5,000円という給与では、将来のことを考えて不安になってしまうかもしれません。しかし、じっと不安な気持ちを噛みしめていては、不安感は増すばかりです。不安に対する最良の処方箋は、行動することにあります。予算を立て、家計簿をつけ、分析し、そこから次の対策を立てる、という、自分自身の小さなPDCAを回すことによって、将来は確実に開けていきます。