――1話の最後で「最強タッグ結成だね」という楓のセリフがありましたが、2話以降の伯朗と楓の関係性はどうなっていくのでしょうか。
吉高:コミュニケーションがもっとラフになっていくような、ちょっとクスッとなるような掛け合いも増えてくると思います。楓は、仕事何してるの? というくらい常にお義兄様のところに向かって一緒に行動することが多いので、私と妻夫木さんもコミュニケーションをとる時間が増えています。
――撮影の合間はどんな会話をされているんですか?
吉高:(新型コロナウイルスの感染対策のため)今は会話をしてはいけないような空気で、今までみたいに前室でワイワイ話す感じではありませんが、次のカットまでの間に他愛もない話とか、一緒に台本を読んでいただいたりしています。
妻夫木:吉高さんがムードメーカーになって現場を盛り上げてくれている印象がありますね。最近、吉高さんの中で助監督をいじるのがブームみたいで、いじり倒しているのを見るのは面白いです(笑)
――そういうところでチーム力が高まっていくんですね。
妻夫木:そうですね。キャストだけではなく、スタッフも含めて仲良くやれているという実感はあります。ミステリーだと重い空気が漂っているような印象がありますが、作品の重厚感とは真逆に、すごくアットホームな現場です。コミカルなシーンも多いというのもあるかもしれないですけど。
――今後、演じていく上で楽しみにしていることを教えてください。
吉高:展開が早く、これからいろんな人が混じってきて、ガッツリ一緒になる人が変わったりするのも楽しみですし、まだドラマの最後がどうなるか聞いてないので、どうなるのかなとか。楽しみは……何ですか?
妻夫木:何俺に振ってごまかしてんだよ(笑)
吉高:こういうのもちゃんと整えて、スッと収めてくれるので(笑)
妻夫木:すぐバトン渡すから(笑)。原作とはまた違う物語性、ドラマだけで見せられる何かも確実にあると思うので、その部分は僕自身も新しい台本を見るのがすごく楽しみです。原作を知っている人でも知らない人でも、とにかく次が見たくなるドラマを僕たちは目指していて、謎をどんどん増やしている黒岩(勉)さんの脚本があるので、最後までどれだけ謎を増やせるか楽しみにしています。
――登場人物がとても多いですが、注目してほしい人物や、気にある人物はいますか?
吉高:女性陣。波恵おばさま(戸田恵子)の迫力もあるし、祥子おばさま(安蘭けい)の威圧感も怖いですし、佐代さん(麻生祐未)の笑顔の一言で凍らせるような空気感を作るのもすごいなと思いますし、男性のほうが弱いのではないかなと。
妻夫木:確かに男性陣、全員弱いな(笑)
吉高:女性のほうがたくましく生き延びそうな家系だなという、女性の迫力。小日向さんの兼岩さん夫婦も、坂井(真紀)さんが引っ張っていってるような感じですし。
――その怖い女性陣と対峙するお芝居はいかがですか?
吉高:1話のとき、恐怖でしたよ。『なんで初日にこんなことさせられるの!?』と思って。じっとり見られるし、長いし。怖いなって。滝汗かいていました。
妻夫木:そういう役なんだからしょうがないでしょ(笑)
――妻夫木さんは注目している人物はいますか?
妻夫木:普通の人がいなくて、みんなちょっとおかしいんです。『この人はさすがに普通でしょ』と皆さん思う人がいると思いますが、全然普通じゃないので、どう普通じゃないのか考えてほしいですね。毎回毎回、普通じゃなさが解き明かされていくので、こいつこんなにおかしなヤツだったんだというのを見てほしいです。
――キャラクターの奥深さも作品の魅力の一つということですね。
妻夫木:綿密にできた脚本で、伏線をいろんなところで張っています。その伏線が、回を増すごとに見事に回収されていき、『この人そういうことだったの?』みたいなこともあるので、なんとなく出ている人もちゃんと見ていてほしいです。
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