• 『お笑い脱出ゲーム』の参加メンバー (C)フジテレビ

『お笑い脱出ゲーム』は、“お笑い”に“頭の体操”を掛け合わせて発想したという企画。さらに、世の中に番組が刺さるようにするため、企画を進める最後の段階で“脱出ゲーム”という要素をプラスした。

「そもそもは、芸人さん以外のジャンルの人が出られるお笑い番組をやりたかったんです。1問目で言うと、有名人の顔写真に部首や送り仮名を付けて漢字として読むという、面白いことを答えるプレッシャーよりも、自由な発想で考えたくなるような問題にしています」と工夫を凝らしている。

その芸人以外のメンバーとして参戦するのは、アイドルグループ・NMB48の渋谷凪咲と、『とくダネ!』でおなじみの気象予報士・天達武史氏だ。

「2人とも、本当にすごかったんですよ。渋谷さんは24歳なのですが、40代にウケる言葉を確実につかんでいて(笑)、バカリズムさんも山崎さんも感心していましたし、志田さんは天の声が『渋谷』と呼ぶだけでワクワクすると言っていたほど、彼女の解答を楽しみにしていましたから。天達さんもすごい解答が飛び出して、みんな驚いていました」と結果を出しており、「こういう問題にすれば、芸人さん以外でも活躍ができるんだと確信しました」と手応えを語る。

渋谷自身もかなり楽しんでいたようで、「収録が終わった後日、別の現場で『“お笑い脱出ゲーム”って面白い番組に出演してきた!』と話してくださったらしいです。ありがたいですね」。

  • (左から)柴田英嗣、中岡創一、渋谷凪咲、長谷川忍、岡部大 (C)フジテレビ

“ロケでおもしろ解答を採点する”番組といえば、最近では『有吉の壁』がヒットしているが、お笑い以外のジャンルでもプレイヤーとして活躍できるこの構図が完成したことで、「全く違うものになっています」と差別化。企画段階で、「ロケ地の候補には学校という案もあったのですが、ちょうどそのときに『有吉の壁』が学校でやっていたので、それはやめようとなりました(笑)」と徹底している。

■ディレクターを魅了する志田未来

また、バラエティのMCは珍しい志田未来にも注目。「たぶん、相当お笑いが好きだと思います。志田さんは今27歳なのですが、40代のお笑い芸人さんがたまに出す世代が違って分からない答えに、“知らないものは知らない”というリアクションなので、平気で低い得点をつけるときがすごく面白いです。それと、笑い声が毎回いいタイミングで入ってくるんです。これはディレクターあるあるで、編集しながら出てる女性タレントさんを好きになってしまうことがあるんですが、今回久しぶりにそれがありました」と、すっかり魅了されたようだ。

  • 志田未来

  • 山崎弘也

  • (C)フジテレビ

もう1人のMCである山崎弘也については、「基本、お笑い番組にしか出ない方。そういう方にこの番組のMCをしていただきたかったんです」と狙いを明かし、「意外とあまり共演しているのを見ないバカリズムさんとの相性も抜群で、プレイヤーの柴田さんイジリを中心に多くの笑いを作っていただきました」と起用がハマった。