• 『千鳥のクセがスゴいネタGP』総合演出の名城ラリータ氏

そもそもこの番組は、全く違う企画内容から生まれたという。

「フジテレビの編成の狩野(雄太)さんと、『脱力』で活躍してるスルメさんとかコウメ太夫さんと深夜のロケものを考えていたんですけど、その企画を更新していく中で、他では披露しないネタを見せられるんじゃないか、それにフィットしてるのはなんだろうと考えたんです。その構成なら、千鳥さんで新しい見え方ができるなと思ったので、その後に『クセがスゴいネタGP』というタイトルができました」と見事に合致。

「だから、全部千鳥さんのおかげだと思います。僕が考えていた草案では、ありきたりなものだったと思います」と感謝する。

■とんねるずファンももう一度楽しめるように

そんな千鳥にとって、今回は『ピカルの定理』以来7年ぶりとなるフジテレビのゴールデンタイムレギュラー番組。また、木曜21時は、とんねるずが30年以上にわたって冠番組を守ってきたことで知られる放送枠だ。

この点については、「狩野英孝さんのネタを見ていただければ分かると思いますが、そういうプレッシャーとかは全くなくて、ただ楽しくネタと千鳥さんのコメントで笑っていただく番組なんです(笑)」と強調。

ただ、「とんねるずさんをご覧になっていた方々がもう一度楽しめるようなソフトづくりを心がけたいと思いますし、木曜21時にお笑いが帰ってきたと思ってもらえるように、こちらも努力しないといけないなと思います」と気を引き締めている。

●名城ラリータ
1976年生まれ、沖縄県出身。日本大学芸術学部卒業後、00年フジクリエイティブコーポレーション(FCC)に入社。フジテレビのバラエティ制作センターに配属され、『笑っていいとも!』『SMAP×SMAP』などをへて、現在は『全力!脱力タイムズ』『冗談騎士』に加え、10月からレギュラー化される『千鳥のクセがスゴいネタGP』を担当。