本格カメラの操作感が楽しい「Photo Pro」アプリ
Xperia 1 IIから加わった、新たな“ソニーらしさ”がカメラにあります。ソニーのミラーレスカメラ「α」シリーズの操作体系を再現した「Photography Pro(Photo Pro)」アプリが搭載されました。
Photo Proアプリは、画面内にシャッターボタンがありません。Xperiaの物理シャッターボタンを押して撮影します。モードダイヤル、露光、フォーカス操作、ISO感度といった項目はαのメニュー体系に準じているので、本格的なカメラを触ったことがある人ならすぐ使いこなせるでしょう。ズーム倍率は音量キーや画面操作で調整できるほか、18mm、24mm、70mmという写真好きにはおなじみの画角にワンタップで調整可能です。
Photo Proアプリはデジカメ独特の操作体系を、スマホらしい操作感に落とし込んでいます。他社のスマホでも「プロモード」などの名称でカメラ機能のマニュアル設定ができる機種もありますが、カメラを使っている人にとっての親しみやすさではこのアプリには及びません。
動画はCinema Proアプリを搭載。プロの映像制作用のカメラを模した画面デザインで、シネマ風フィルターを適用して撮影できます。
もちろん、カメラそのものもアップグレードされています。メインカメラは3眼カメラで、Xperia 1 IIに引き続き、カールツァイス(ZEISS)ブランドを冠したレンズを搭載。撮影機能もα譲りで、光学式と電子式のハイブリッド手ブレ補正や、瞳オートフォーカスを搭載します。
Xperia 5 IIで撮った写真はクセの少ない写りで、色味の再現に優れています。モノやポートレートを撮ると柔らかいボケながら輪郭がくっきり際立つところに、ZEISSレンズの味わいを感じます。暗所撮影もくっきり写りますが、暗所撮影時はシャッタースピードが下がるため、他社スマホよりもブレやすい印象を受けました。
エンタメ性能が凝縮されたコンパクト5Gスマホ
3月にスタートしたばかりのau 5Gにおいて、小さめの5Gスマホの選択肢はあまり存在しません。コンパクトながら性能に妥協がないXperia 5 IIは、そのニーズを満たす貴重な存在といえます。
縦長の画面で120Hz駆動に対応したのも、重要なアップデートといえます。SNSでもWebブラウザーでも、スマホで縦スクロールをする機会は多く存在します。その操作が快適になるのは、カタログ性能だけでは語れない満足感を生みます。
エンタメにも妥協はなく、特にオーディオの迫力が良好。小さな画面でも映画のようなスクリーンの没入感が得られました。小さい画面に機能が凝縮したXperia 5 IIは、愛着を持って使える1台となりそうです。
Xperia 5 II SOG02のスペック
- OS: Android 10
- CPU: Snapdragon 865(オクタコア、2.8GHz×1/2.4GHz×3/1.8GHz×4)
- 内蔵メモリ: 8GB
- ストレージ: 128GB
- 外部ストレージ: microSDXC(最大1TB)
- サイズ: 約158×68×8.0mm
- 重量: 約163g
- ディスプレイ: 約6.1インチ 有機EL(2,520×1,080ドット)、120Hz駆動対応
- メインカメラ: 約1,220万画素(標準)+1,220万画素(超広角)+1,220万画素(望遠)
- インカメラ: 約800万画素
- Wi-Fi: Wi-Fi 6(IEEE802.11a / b / g / n / ac / ax)
- バッテリー容量: 4,000mAh
- 電池持ち時間(5G):約115時間
- 電池持ち時間(4G LTEエリア):約120時間
- モバイル通信:5G(sub6)/4G LTE/WiMAX 2+
- 通信速度(5G): 受信最大3.4Gbps/送信最大183Mbps
- 防水/防塵: ○/○
- 生体認証: ○(指紋認証)
- ワンセグ/フルセグ: ―/―
- おサイフケータイ: ○(NFC/FeliCa搭載)
- 接続端子: USB Type-C、3.5mmオーディオジャック
- カラーバリエーション:ブラック、グレー、ブルー、ピンク