au 5Gスマホの秋冬ラインナップに加わった、ソニーモバイルの小型フラッグシップモデル「Xperia 5 II SOG02」。いち早く実機を借り受けることができたので、その使用感をレポートします。
Xperia 5 IIは10月下旬発売予定。auでの販売価格は、執筆時点では未定です。なお、今回は開発中の実機を試用しているため、アプリの動作やカメラの作例などは市販品と異なる場合があります。
日本人のための小型Xperia。抜群のフィット感
筆者は、前世代のフラッグシップモデル「Xperia 1」を購入し、1年間ほど使用してきました。Xperia 5シリーズは、Xperia 1の特長を引き継ぎつつ画面を小型化したシリーズで、その2台目がXperia 5 IIです。ちなみに「II」は「マークツー」と読みます。
「縦長」の有機ELディスプレイは、Xperia 1の登場以来、Xperiaのトレードマークとなりました。Xperia 5 IIも、幅狭ながら小型の縦長ディスプレイを載せています。
ガラス板のような密度の高いボディに、和の彩色を施したデザインからはXperiaの美学が伝わってきます。カラバリはブラック、グレー、ブルー、ピンクの4色を用意。シンプルな色名とは裏腹に、秋モデルらしいシックな装いとなっています。たとえば「ブルー」は実際には紺色に近いトーンで、「ピンク」はピンクベージュを基調とした上品なカラーです。そして「グレー」は暖かいトーンのねずみ色ですが、光源によっては抹茶のようなグリーンにも見えます。
フレームはメタル素材で、パイプが上下左右を囲むような、滑らかな半円を描いています。背面はつややかなカーブガラスが貼られており、質感と作りの良さを感じさせます。手のひらにもよく馴染み、重量も約163gと重くはありません。
操作ボタンは本体右側に集中しており、細長い電源ボタンが指紋センサーを兼ねています。右利きの人なら親指で、左利きの人は中指か薬指でロック解除することになるでしょう。ボタンは上から音量上・下、電源兼指紋センサー、Google アシスタントボタン、カメラ用シャッターという配置。Google アシスタントボタンは凹んだ形状、シャッターボタンは凸形状と作り分けることで、ボタンを押し間違えないように配慮されています。
ただし、気になるところもあります。片手持ちしたとき、ガラス素材は指がすべりやすく、小指で底部を支えないと落としてしまうのではないかとやや不安になりました。三眼カメラの出っ張りも、机に置いた時のバランス感に影響するため気になります。インダストリアル製品としての美しさは見えなくなりますが、ボディの形状にあわせたケースを装着すれば改善されるかもしれません。