■心の底から「みんなのために」

――著書でも「人のために」と書いてありましたが、自分ではなく「人のため」というのは一貫した職業理念なんですか?

いやいや! 昔は自分のことばっかり考えていて、給料もらったら「何買おうかな」とか考える、どこにでもいる人でした。後天的だと思うんですけども、ある程度収入にも余裕ができて、やりたいことができるようになって、心に少し余裕ができたので「人のために」と思えているだけで。僕は善人ではないですし、また貧乏になったらまた自分のことばっか考えると思うので(笑)。状況がこういうふうにさせてくれている。幸せなことですよね。今は心の底から、「みんなのために」と思っています。

――番組では「夢」もテーマでしたが、ローランドさんが今抱いている夢とは?

「こうなりたい」とか、「こういう立場になりたい」とかそういう夢はなくて。「ローランドみたいになりたい」みたいに、人の夢になることが夢です。そんなふうになれたらかっこいいなと思います。

あとは本当に大きな話でいうと……僕は名言集や偉人たちの言葉とかを調べるのが好きで。やっぱり古くから残ってる言葉って、いい言葉だったり、感銘を受ける言葉だから数千年後も残っていますよね。

だから僕も、後世に語り継がれる言葉を残せたらいいですね。ちょっと壮大な夢かもしれないですけど(笑)。男に生まれた以上、大きな夢は求めたいので、自分の言葉が何年も先に残っていたらいいなと思います。

■プロフィール
ローランド
1992年7月27日生まれ。東京都出身。高校卒業後、18歳で歌舞伎町のホストとして働き始める。その後、26歳で独立し、ホストクラブ「THE CLUB」をオープン。現在は美容、飲食業を中心に実業家、投資家として活動する傍ら、慈善活動にも力を入れている。2019年3月に著書『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』(KADOKAWA)を出版。