――今後、呼びたいゲストはいらっしゃいますか。
平子:変にタレントさんが来ても緊張しちゃうんで、今後もビックスモールンとかモダンタイムスと一緒にやりたいですね。昔から一緒にライブでやっていた人たちと、テレビでちょっと遊べればいいなと思っています。
酒井:テレ東で呼べるのは誰なんだろう…。“外タレ”とか呼びたいですけどね。夕方ぐらいに映画をいつもやってるから、「なんかサメ系の映画で見たことあるな」っていう人を。
平子:やっぱりビックスモールンとモダンタイムスは、プライムでももう1回ぶち込みたいですね。ビックスモールンも0.2%だったのは、あの時間帯だったからもあるだろうし、プライムに持っていけばね。
酒井:(ハチミツ)二郎さんにもお世話になってますし。二郎さんやザコシショウ、ノブオたちも一緒にプライムに上がっていきたいです。
――そういった意味では、お2人はどんなゲストの方が来ても、柔軟に対応されているように感じます。
平子:僕らも地下なんで、地下と地下が遊んでるだけです(笑)。
酒井:同じ温度のマグマの中で遊んでるだけなので。
平子:特にそこは違和感ないですね。そこでしか活動してきてないので、僕らも。別に難しい人はたぶん出てくれないし、来ないですからね。
酒井:園山真希絵さんぐらいじゃないですか。
平子:そっか、難しいか。
■「目指せるもんなら目指してみな」
――この番組も含めて、アルコ&ピースさんはラジオやABEMAなど、いろいろな場で活躍をされています。現在のコンビの立ち位置は、どのように捉えていますか。
平子:第7世代には追い越されてますが、ちょうど(今の立ち位置は)なんか誰もいないところなんですよね。深夜に出て、ABEMA出て、ラジオやってるのは意外といないので。なんかこのまま、一生行けたらいいですけどね。変に上がって、どこかで落ちるよりは、低空飛行でも現状維持で飛べてるんだったら御の字です。
酒井:そうですね。休みも適度にありますし、別に外に出て「ギャー」みたいになんないし。お姉ちゃんともそんなに遊べないわけでもないんで、たぶん1番ちょうどいいと思います。
平子:親戚一同や周りの友達、学校の先生には、「お笑いで食えるのはひと握りだ」って散々言われたので。そういう意味では、一応ひと握りなんで、いい感じじゃないですかね(笑)。
酒井:でもこれからお笑いやる人は、逆に今の(アルコ&ピースの)ところを目指すのはマジでムズイと思う。今の第8、第9世代の芸人に「目指せるもんなら目指してみな」って言いたいですね。
――最近ではYouTubeもスタートしましたね。
平子:ラジオは基本的に男中心なんで、YouTubeはJC、JK、JDを取り込む意識でやっていきたいですね。でも僕らは、もともとそっちを意識してやっていたんで、原点回帰ですよね。
酒井:そうですね、本当に。今の人はもしかしたらイメージないかもしれないけど、もう本当に、僕らは昔“ワーキャー”でやってたんで。「あらためてそこに焦点を当ててやってみよう」っていうことで、始めました。
――これから先のコンビとしての展望はありますか。
平子:現状プラス、地方で1番組持ちたいですね。名古屋で1本ほしいです。で、それを一生続けたいですね。
酒井:このまま低空飛行のまんまでも全然いいですけどね。あんまりぜいたく言うと、なんか嫌がられるし、見てる方もなんか嫌だなと思うだろうし、欲はあまり出さないようにしていきたいなとは思います。
――最後に『勇者ああああ』自体での目標をお聞かせください。
平子:それも現状維持かな。今まで番組を支えてきてもらった人たちと長いことやれたらいいですね。ゴールデンに行っちゃうと、さすがに企画も変えなきゃいけないと思うし、ビックスモールンやモダンタイムスもか出せなくなっちゃうだろうし、急に赤いジャケットとか着させられちゃうだろうし。話が変わってきちゃうと思うんですよね。
酒井:あんまりゴールデンに行くとかは思わないですけど、本当長くやっていきたいですね。「そういえば『勇者ああああ』やってたな」ぐらいな感じで細々とでも長くやっていきたいですね。
■アルコ&ピース
平子祐希、酒井健太によるコンビ。2006年にコンビ結成。フジテレビ『THE MANZAI 2011』『THE MANZAI 2012』、TBS『キングオブコント 2013』ファイナリスト選出。現在のレギュラー番組は、テレビ東京『勇者ああああ』、FM-FUJI『沈黙の金曜日』、TBSラジオ『アルコ&ピースD.C.GARAGE』など。