【アウトドア派のあなたへ】外でするストレス解消法

続いて、アウトドア派におすすめの外でできるストレス解消法を紹介します。

休息型

・特に朝、日光浴をする(夏の炎天下などは避ける)
・自然の中でくつろぐ

天気のいい日などは朝から散歩をして朝陽を浴びることはよいでしょう。体内時計がリセットされて生活リズムが整い、精神にもいい影響をもたらします。

自然の中にはさまざまな危険もありますが、身近で安全なところで自然を楽しむのはおすすめです。自然界から放出される香りは「フィトンチッド」といい、気分をリフレッシュしたり、癒したりする効果があります。

特に午前中はこの香りが強くなるため、おすすめです。自然が相手ですので、外に出る時には安全のために荒天時は避けましょう。

運動型

・散歩をする
・ランニングをする
・サイクリングをする
・登山をする

アウトドアの趣味の代表格に、マリンスポーツ・釣り・ウィンタースポーツ・ロッククライミングなどがあります。アウトドアスポーツは、自然と一体となる爽快感や解放感に加えて、自然ならではの予測制御できない不確定要素が刺激となり、ストレス解消に効果的と言われています。また、自然を見て癒されることもあるでしょう。

ただし、自然環境下には危険が多く、事故や遭難につながることもあります。趣味でアウトドアスポーツを楽しむ際には、できるだけ専門の指導者についてきてもらったり、上級者に同行してもらったりすることで、危険がないようにしましょう。

なお、新型コロナウイルスの感染防止の観点から感染の恐れがあると判断した場合は、別の安全なストレス解消方法を試すようにしましょう。

親交型

・サッカーなどチームスポーツを楽しむ
・気のおけない家族や友人とキャンプに行く

人間関係を考えるとき、「ストロング・タイズ」と「ウィーク・タイズ」という言葉があります。

ストロング・タイズとは、強い結びつき、つまりかたい信頼関係で結ばれた関係です。例えば家族などですが、この関係の中で親交することはもちろん心の安定をもたらします。

また、人にはウィーク・タイズも必要です。これは緩やかな結びつきを示す言葉です。例えば、それほど親しくはなかった同期の人・知人・異業種交流・SNSの付き合いなどがこれにあたります。こういった人たちとの緩やかな親交もまた、心の安定につながるのです。

創作型

・庭いじりをする

外で庭いじりをするのもよいでしょう。土や植物に触れることは適度な良い刺激となります。また、植物という生き物を相手にするため、そこには変化や成長があります。そうした変化や成長は楽しみや達成感にもつながり、良い効果がもたらされるでしょう。

転換型

・買い物をする
・旅行をする

歩くことはとても重要です。「幸せ物質」と呼ばれる脳内神経伝達物質であるセロトニンの分泌には、「リズム運動」が効果的と言われております。そして、歩くことはリズム運動です。

さらに、買い物をしたり、旅行で物見遊山(ものみゆさん)をしたりすることは、興味関心を持って目をあちこちに動かすことにつながりますので、脳にとっては適度な良い刺激となります。ただし、買い物には「モノを得る心地よさ」もあるため、ついつい散財し過ぎたり、依存的になってしまったりしないようにする注意も必要です。

【まとめ】心身の状態と向き合い、適度なストレス解消を

ストレス解消法の効果には個人差があります。自分が好きなことや合っていることや、無理なく行えることから試してみましょう。自分に合った趣味が見つかり、ストレスを定期的に解消できるようになると、仕事などの活動にも力が入るようになります。

ただし、ストレスによって心身が疲れ切っているときは、無理に趣味に向かわず「休息型」のストレス解消法を行うなど、休養をとることを優先しましょう。

また、「以前は楽しかった趣味が楽しめなくなってしまった」「趣味だったことができなくなってしまった」という場合、それはストレスが溜まり過ぎているサインかもしれません。

強すぎるストレスや大きすぎるストレス、長期的なストレスは疾病につながる可能性があります。気になったときはかかりつけの病院・クリニックや、精神科や心療内科、あるいは専門のカウンセラーに相談してみましょう。

参考 :
(※1) 静岡市こころの健康センター「ストレスとこころの健康
(※2) 広島県医師会「趣味とストレス解消法