【例文】1分間の自己PRに適した長さは?
1分間の自己PRに適した300字程度の例文を紹介します。このぐらいの長さで作成した後、実際に練習して適切な長さに調整してください。
積極性を軸にした1分自己PR文
「積極性」をアピールするときは、いったいどういう面で積極的なのかを最初の文に盛り込みましょう。例えば、「周囲をまとめあげる積極性」か「相手の気持ちを先読みして素早く動く積極性」と説明するだけで、どのような積極成果かイメージしやすくなります。
以下は、積極性を軸にして300字にまとめた1分用の自己PR文です。
(結論)
私の長所は、人が嫌がることを率先してやる積極性です。
(課題)
バイト先の飲食店では、他の人が嫌がる仕事がいくつかありました。最後まで残って店の片付けを行う「ラスト」の仕事は特に人気のない仕事です。
(アピールポイントによる解決)
なかなかシフトが埋まらないと悩んでいた副店長を見て、私は、これらの仕事を率先して行い、副店長の信頼を得ました。
(成果)
新型コロナウイルスの影響で店舗もアルバイトを何人かリストラしたのですが、私はずっとシフトに入れてもらい、収入減少を防げました。結果、毎月10万円の収入を減らさずに済みました。
(最後のPR)
この積極性を御社の営業職でも活かし、お客様の気持ちを先読みしながら行動して御社に貢献したいと考えています。
継続性を軸にした1分自己PR文
継続性を自己PRする場合は、継続した期間と継続したやり方、出た結果をセットで伝えましょう。どの程度継続性があるかは期間で判断できます。また、途中でそのままのやり方ではだめだと気づいて進め方を修正した経験があれば、そのエピソードも盛り込むことで柔軟性もアピールできます。
(結論)
私の長所は一度立てた目標を完遂する継続性です。
(課題)
日商簿記1級の資格を取ろうと心に決めたのは大学1年の夏休みのことでした。初心者から日商簿記1級の試験に合格するには600時間以上の試験勉強が必要です。
(アピールポイントによる解決)
私は毎日2時間、300日勉強をする計画を立て、日商簿記3級・2級の試験に合格しました。しかし1級の試験は落ちてしまいます。気持ちがめげかけましたが気を取り直し、苦手分野を集中的に勉強するようにしました。
(成果)
結果として、大学2年の秋に無事合格。毎日継続して勉強した結果が出てとてもうれしかったです。
(最後のPR)
御社では経理の仕事を希望しています。この継続性と活かして、安定感のある仕事で御社に貢献したいと考えています。
計画性を軸にした1分自己PR文
計画性を自己PRする場合、目標を達成するためどう工夫したか、その計画を実行する行動力も伝わるエピソードを選びましょう。計画性はあっても計画倒れにはならないか、計画が崩れた場合どうリカバリーするかを説明することで、自分の個性が伝わりやすくなります。
(結論)
私の長所は、交渉力を駆使して目的を達成する計画性です。
(課題)
大学では演劇サークルに所属し、毎年生徒数が100人以内の小学校へ無料の公演旅行に行きます。貧乏サークルなので1日の宿泊費は1人1日1000円以内というかなり無謀な目標を部長から命じられました。
(アピールポイントによる解決)
私は複数の宿泊施設と何度も交渉を重ね、ようやく1人1日1500円の宿を確保しました。これ以上宿泊代を圧縮できないので、残り500円はサークルメンバーで食材を持ち寄ることで食費を浮かすよう、部長に提案しました。
(成果)
結果として、食費の浮いた分を計算するとちょうど収支はゼロとなり、当初の予算を達成できました。
(最後のPR)
交渉力を駆使した計画性を営業活動に活かし、受注目標を達成して御社に貢献したいと考えています。
探究心を軸にした1分自己PR文
専門を深く掘り下げる探究心は、高度な専門性を求められる分野を中心に歓迎される長所です。途中で投げ出さず、さまざまなアプローチを試みて真実を追い求める姿勢が伝わるエピソードがあれば、ぜひ長所としてアピールしましょう。
(結論)
私の強みは、気になったことをとことん調べる探究心です。
(課題)
趣味でスマホアプリを作っています。開発中は、ライブラリの仕様で疑問に思うことが多々出てきて、思うように動かないことも少なくありません。
(アピールポイントによる解決)
私はプログラムの節目節目で挙動を確認し、どこが問題かを突き止めるまで、寝食を忘れて集中します。そして問題の場所を突き止めると、必要に応じて開発者コミュニティで質問し、問題解決するまで試行錯誤します。
(成果)
はじめてスマホアプリをリリースしたときは不具合報告も数件ありましたが、現在リリースしている10タイトルのアプリはどれも問題なく動いています。
(最後のPR)
この探究心を活かし、御社のスマホアプリ開発でも安定したプログラミングで売り上げに貢献したいと考えています。
専門性を軸にした1分自己PR文
学生時代に学んだ専門性を活かした仕事を希望している場合は、その専門性をどのように獲得し、どのように役立てるかを説明するよう自己PR文を構成します。技術を身につける過程での課題と克服した方法を説明して自分の人となりを伝えるよう工夫しましょう。
(結論)
私の強みは、大学で学んだグラフィックデザインに関する専門性です。
(課題)
大学2年からは、講義の一環で年4回のデザインコンペに参加し、デザインの考え方について学びました。しかし、なかなか結果は出ず、すべてのコンペに落選して悔しい思いをしました。
(アピールポイントによる解決)
私は何度も教授に相談して自分の欠点を少しずつクリアしました。私はエンジンがかかるのが遅いタイプでしたが、コンペ出品を決めたらすぐにスケジュールを立て、制作時間に余裕が出るよう工夫しつつ技術を磨きました。
(成果)
結果として、大学3年の春に参加した2つのデザインコンペどちらにも入選。確実に実力がついてきたと、教授にも認めていただきました。
(最後のPR)
この専門性を活かし、御社のWebグラフィック担当として、見る人の印象に残る作品を制作して御社の業績に貢献したいと考えています。