手軽に始められる副業やアルバイトとして利用する人の多いアンケートモニター。自分も始めてみたいけれど、安全なのか、いくらぐらい稼げるのかが気になり、なかなか始められない方もいるかもしれません。

そこで、アンケートモニターの基礎知識として、稼げる仕組みや得られる月収の相場、仕事の種類について解説します。アンケートモニターを始める前後の注意点や、実際の始め方についても説明しますので、興味のある方はぜひご覧ください。

アンケートモニターとは

アンケートモニターとは、アンケートモニターを募集しているサイトに会員登録をして、アンケートや調査に参加することで謝礼を受け取る副業のひとつです。

  • アンケートモニターとは

    アンケートモニターとは

アンケートモニターの内容と稼げる仕組み

消費者向けの新しい商品・サービスを開発する企業は、一般的に市場調査を行います。市場調査によって消費者のニーズを把握しなければ、優れた商品やサービスを世に出すことは難しいでしょう。

企業は、アンケートモニターサイトやクラウドソーシングサイトを利用して、ターゲット層や人数を決めて市場調査を実施します。サイト側は、会員の中で企業が指定した属性に合致する人に対して回答者を募集。アンケートに回答した会員に対して、サイトを通じて企業側から謝礼が支払われます。

謝礼は、主に以下の種類があります。

  • アンケートモニターサイト独自のポイント
  • 現金
  • 商品券やモニター対象の商品
  • モニター対象飲食店の食事代

Web上で答えるアンケートの謝礼は、アンケートモニターサイト独自のポイントが一般的です。現金での謝礼は、比較的高額な参加型のインタビューで見られます。

得られる月収はいくらぐらい?

得られる月収は、アンケートをこなす数や単価によって大きく左右されます。スマホで答えられる手軽なアンケートだけなら、月収で数百~数千円ぐらいにしかなりません。

収入を増やすには、1回の参加で数千円クラスの謝礼がもらえる会場調査やインタビューへの参加が望ましいでしょう。参加型のインタビューに月2~3種類参加できれば、月収は2~3万円程度稼ぐことができるでしょう。

アンケートモニターが副業やバイトにいい理由とは

時間や作業量の調整がしやすいアンケートモニターは、時間が細切れにしか確保できない人でも、継続して稼ぐのにとても向いています。シフトやノルマがなく、自分の都合に合わせて、自由に参加できる副業です。特別な資格も必要ありません。

アンケートモニターのデメリットも確認

アンケートモニターのデメリットは、まとまった金額を稼ぎにくいことです。

月収2~3万円程度の場合、年間では24~36万円稼げますが、生活費の足しにするほどの稼ぎは期待できません。月収にして5万円以上稼ぎたいと考える場合は、他の副業を検討したほうがいいでしょう。

アンケートモニターにはどんな種類がある?

アンケートモニターは、仕事内容によって以下のように分類できます。

分類 種類 自由度 報酬の相場
アンケート Webアンケート
郵送アンケート
モニター 商品モニター 少~中
会場調査
ミステリーショッパー
インタビュー 個別インタビュー
訪問インタビュー
グループインタビュー 中~高

大まかにいえば、自由度の高いアンケートは報酬相場が低いという傾向があります。逆に、指定された日時・場所に参加するモニターやインタビューなどは、報酬が高いのが特徴です。ご紹介した種類について、どのようなことをするのか紹介します。

  • アンケートモニターにはどんな種類がある?

    アンケートモニターにはどんな種類がある?

すき間時間で行える「Webアンケート」

パソコンやスマホ、あるいはスマホアプリで回答できるWebアンケートは、自由度が高めです。

指定の期間内に回答を済ませれば、報酬を受け取れます。募集件数も多いので、アンケートモニターサイトに登録すると、まずはWebアンケートから始める人も多いでしょう。

Webアンケートの仕組みは、会員の属性からターゲット層に該当する人を選出して募集する、というもの。そのため、会員情報にできる限り多くの情報を登録することで、募集対象として選ばれやすくなります。

謝礼はポイントで支払われますが、単価は非常に低く数円程度、高くても数百円までです。ただし、Webアンケートで誠実に回答を積み重ねることで、他の種類にも参加できるようになるため、初心者はコツコツ回答を積み上げていきたい種類でもあります。

「郵送アンケート」はWebよりも少し報酬が高い

郵送アンケートも、Webと同様すき間時間に回答できる自由度の高さと、Webアンケートよりも報酬が若干高い点が魅力です。設問数が多いほど、報酬も高くなります。

ただし、返送の手間がかかります。また、指定期間内に返送、あるいは判読できない字と見なされた場合、報酬は支払われません。期間内の返送と丁寧な記述に注意しましょう。

新商品をいち早く使える「商品モニター」

商品モニター(ホームユーステスト)とは、指定の商品を使用してアンケートに答える仕事です。多くの場合、商品は食品や化粧品で、新商品をいち早く試せるという魅力があります。報酬相場は数百円~数千円程度で、Webアンケートや郵送アンケートよりも高めです。

商品はサンプルとして受け取った場合は返送の必要がある場合もあります。また、商品代金は自腹で支払い、代金の何割かを謝礼として支払うケースもあるので要注意。商品代金を自腹で支払う場合は、本当に生活で必要なものを選びましょう。

「会場調査」なら数千円の報酬も

会場調査とは、指定の日時・場所に出向き、用意されている新商品を試して、紙のアンケートに答える調査です。商品はさまざまな分野のものがあります。

参加する時間は30分~1時間程度で謝礼は現金で数千円。時給換算にすると魅力的です。

食事や買い物を楽しめる「ミステリーショッパー」

ミステリーショッパーは覆面調査とも呼ばれる調査です。飲食店や小売店へ一般客として出向き実際に食事・買い物をし、接客やサービス内容などについてアンケートに回答します。

謝礼は現金で数千円程度で、募集者が少ない店舗の場合は、交通費も上乗せされることもあります。ただし、現地にて食事や商品の代金を支払う必要がある調査が多いので、注意が必要です。

また、ネットショッピングを利用する商品モニターのことを「ミステリーショッパー」と呼ぶサイトもあります。この場合は、謝礼の基準も商品モニターに準ずる場合が多いようです。

「グループインタビュー」は1回で1万円を超えることも

指定の日時・場所に集まって、座談会形式でインタビューを受ける仕事はグループインタビューと呼ばれます。謝礼の相場はかなり高く、1回で1万円を超えることも。当然人気は高く、事前アンケートにも答えなくてはなりません。

さらに報酬の高い「個別インタビュー」

指定の日時・場所にて個別でインタビューを受ける形式。デプスインタビューと呼ばれることもあります。時間は1~1.5時間程度。かなり深いインタビューとなりますがその分報酬は高く、多くの場合は当日現金で受け取れるケースが一般的です。

外に出る必要のない「訪問インタビュー」も

訪問インタビューは、個別インタビューと同じですが、インタビュー受ける場所が自宅である点に違いがあります。時間は1~2時間程度で報酬は1万円以上、インタビューを受けた日に受け取れる点が大きな魅力です。