――ご自身の役柄に共感した部分はありますか?

松井:私が志乃と似ているなと思ったのは、仕事に対してまっすぐなところです。私自身、仕事を始めてからはずっと仕事のことを考えてきました。志乃が年齢を重ねる中で、この先の人生設計について、揺れ動いて悩む姿に共感しました。30歳前後になると「自分の幸せってなんだろう?」と、よく考えるのかなと思いましたね。

鈴木:僕が真雪に共感したのは、好きなことに真っ直ぐな部分です。そこに幼いながらに男らしさを感じて、演じる上ですごく大切にしていました。志乃さんを思う気持ちや行動だったり、自分の意見をはっきり持って素直に行動できるたりするところは共感しながら、尊敬できるなと思っていました。

――本作はFODならではの大人なラブシーンも見どころのひとつですが、撮影してみていかがでしたか?

鈴木:撮影に入ってすぐにホテルのシーンがあったんです。それが最初にあったからこそ吹っ切れたのかなと思います(笑)。志乃さんに甘えつつ、男らしくカッコつけようと頑張る真雪を楽しんで演じました。

鈴木:ハグをするシーンひとつ取っても台本に書いてある訳ではなくて「ここは後ろからのハグの方がいいよね」と、監督と「何をされたらトキメクのか」を考えながら撮影をしていました。実際に「後ろからハグされるとこんなにキュンとするんだ」と思いました(笑)。真雪との間に起こることを志乃として楽しみながら撮影したので、一緒にドキドキしながら見ていただければと思います。