フジテレビの動画配信サービス・FODのドラマ『30禁 それは30歳未満お断りの恋。』(毎週水曜0:00最新話配信)で、“年の差の恋愛”を演じる女優の松井玲奈と俳優の鈴木仁。
松井演じる志乃は「要領よく結婚したい」と堅実な生き方を選択しようとする女性だが、鈴木演じる9歳年下の真雪の率直なアプローチに心を動かされ、強く惹かれていく。そんな作品に、2人はどう臨んでいるのか――。
■やっぱり「かわいい」が第一
――本作で、志乃(30)と真雪(21)は9歳の年齢差がありますが、年の差のある恋愛についてお2人はどう思いましたか?
松井:私は、年齢よりマインドの近しい人と一緒にいることが多いと思います。そばにいて居心地がよかったり、楽しいことを共有できたりする相手なら年齢差は関係ないのかな。
鈴木:松井さんと同じで、僕も相手との年齢差に関わらず恋愛対象になると思います。若い頃は年齢をすごく意識するかもしれないですが、大人になるにつれて意識することがなくなっていくのかな。年上の方とお話しした方が、自分の価値観や考え方を成長させられそうだなと思います。
――お互いの役について、どんな印象を持ちましたか?
松井:真雪くんはとにかくかわいいですね。でも「年下の男の子ってかわいいな」と思っていたら、急に男らしさを感じることもあって「そのギャップにキュンキュンするんだな」と思いました。
鈴木:志乃さんは年上の女性として頼りになる部分と、男性として真雪に頼ってくれる部分のバランスをすごく大切にしながら演じられていると思いました。一般的に恋愛関係では男性が引っ張っていくイメージがありますけど、志乃さんと真雪が対峙(たいじ)するときは難しい中で“2人のバランス”を模索していました。いい距離感で、お互いのことを思い合えていたと思います。
――「年下の男の子」との恋にキュンとさせられる作品ですが、松井さんが感じた年下男子の魅力とは?
松井:やっぱりかわいいというのが第一にあるんですけど、少し頼りないところやできないことがあっても、背伸びをして努力してくれるところに愛情をいっぱい感じました。「彼女のために何かしてあげたい」と頑張ってくれる姿が心に刺さりましたね。
■実年齢の差は意識しない
――お2人は初共演ですが、お互いの印象は?
松井:年下の俳優さんとこんなに長くお芝居でご一緒することが今まであまりなかったので、少しドキドキしながらもワクワクしていました。撮影を重ねるごとに、仁くんが真雪として魅力的になっていくので「素敵だな」と思って見ていました。
鈴木:真雪役としても、僕自身としても、志乃さんと松井さんに甘えたりして支えてもらっていました。そうやって頼りつつも、真雪が男らしく振る舞う部分もあるので、すごくやりやすくて楽しみながら演じることができました。
――役柄と同じく年の差のあるお2人ですが、現場ではすぐに打ち解けられましたか?
松井:撮影に入る前に、仁くんとの読み合わせやリハーサルの時間をいただけたので、現場で初対面ではなかったのは大きかったと思います。そのおかげで少し安心して撮影に臨むことができました。撮影の合間には、今ハマっているものや好きなものについて会話をしていました。
鈴木:僕も撮影前に顔を合わせる時間を設けていただけたのはすごく大きかったです。松井さんとの年齢差は、僕はあまり意識していません。松井さんは俳優としても先輩ですが「演技をする上では対等でいなければいけないな」と思ってやっていました。
――撮影現場で印象に残ったことはありますか?
松井:真雪がスマホを触って暇つぶしをするシーンで、仁くんがずっとスマホの機能でお絵描きをしていたのが印象的でしたね(笑)。それが本編でもチラッと映っていたので探してもらえると楽しいと思います。
鈴木:確かにやってましたね(笑)。僕が印象的だったのは、屋外での撮影が寒い時期だったので、2人で震えてホッカイロで温まりながら撮影したことです。雨も降ったりして時間がかかった撮影だったんですが、みんなで頑張りました。