• 公園で弁当を食べるケイタさん (C)フジテレビ

ケイタさんの物語は、まだまだ始まったばかりだ。「普通の番組なら、密着するタイミングがもう少し後だと思うんです。大成功してこれからどうしていくかということや、ホームレスをしていた頃のことを振り返って話を聞くといった番組はあると思うんですけど、このタイミングでテレビで放送するというのがすごく面白いですよね。でも、今だからこそ、その時の感情だったり元気だったり無謀さだったりが、テレビを見ている人たちに生々しく伝わるので、背中を押してくれるものになるんじゃないかと思います」と見どころを紹介。

番組序盤では「前澤社長を超える社長になりたい」と言っていたケイタさんだが、最後には「前澤社長とご飯を食べたい」と、お金を手にした後のほうが夢が現実的になっていることに「ちょっと面白かったです(笑)」と興味を示すコムアイ。「1年もしないうちに、本当に前澤さんとご飯食べてそうですよね(笑)。これからが楽しみだなと思いました」と期待をかけている。

■『ザ・ノンフィクション』は「人をジャッジしない」

今回のナレーションは、『ザ・ノンフィクション』のファンであるコムアイが熱望して実現したもの。番組に対する印象を聞くと、「人をジャッジしないところが好きなんです。偏見を持ったり、決めつけたり、線を引いたりせず、素直な目線でいろんな人に向き合ってるじゃないですか。今回だったら、ケイタさんに『頑張ってるじゃん!』とか『いいと思うよ!』っていう目線が入ってこない。評価を押し付ける感じがしないので、それですごく見やすいんだと思います」と分析する。

『サンドのお風呂いただきます』(NHK)など、他の番組でもナレーションを経験しているが、「今回は夢がある知り合いを見ているような感じのテンションで、それが初めてでした。情報を伝えるというより、楽しかったり疑問に思ったり、そのいろんな感情の波があったから、いろいろ声の表情が変わるナレーションで、すごく面白かったです」と充実の表情を見せていた。

●コムアイ
1992年生まれ、神奈川県出身、慶應義塾大学環境情報学部卒業。12年に音楽ユニット・水曜日のカンパネラを結成し、ライブ中に鹿の解体を行うという奇抜なパフォーマンスでも注目を集める。『ワイドナショー』(フジテレビ)、『タモリ倶楽部』(テレビ朝日)などのバラエティ番組にも出演し、『サンドのお風呂いただきます』(NHK)ではナレーターを務める。