富士フイルムならではの色再現は大きな魅力
今回のレビューで掲載したすべての作例は、いわゆる“撮って出し"と呼ばれるJPEG画像そのままとなります。基本的には、デフォルトの「PROVIA/スタンダード」と「Velvia/ビビッド」を選択して撮影していますが、いずれも階調豊かな色再現性は長年写真用フィルムを作り続けている同社ならではといえるもの。普段は仕上がり設定をいじっていない人も、積極的に活用してもらいたく思えます。
X-T4が生み出す写真も、これまでのXシリーズと同様に撮影者の期待に大いに応えるものです。掲載した作例を見るたびに、このカメラで積極的に作品撮りを楽しんでみたいと思わずにはいられません。ただし、前回掲載した機能編でも記しましたが、動画撮影を強く意識した操作系など、静止画撮影をメインに楽しむ写真愛好家にとっては残念に思えるところも散見できます。今後の“X-Tひとケタ機"の展開に期待したいところです。