読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『おじさんはカワイイものがお好き。』で、主人公・小路三貴(眞島秀和)の甥・仁井真純を演じ、「美少年」「かわいすぎる」と注目を集めた俳優の藤原大祐にインタビュー。芸能界入りのきっかけや、思い描いている将来像を聞くとともに、その人柄に迫った。また、原宿・竹下通りの片道で4回スカウトされたという噂は本当か、本人に直撃した。

  • 藤原大祐 撮影:蔦野裕

――まず、芸能界入りのきっかけを伺いたいのですが、ご家族が知り合いに見せた藤原さんの写真がアミューズの方に渡り、ある日呼ばれて行ったら事務所のオーディションだったというのは本当ですか?

そうなんです。スカウトをたくさんいただいていて、その話を母親が知り合いにしたら、その方がアミューズの方と連絡をとっていて。そして、アミューズ側から「レッスンをしてみない?」と連絡をいただいて、オーディション会場でレッスンを受けました。そのときに初めてお芝居をして楽しいなと思い、機会があってアミューズに入れたので、このまま役者としてやっていこうと思いました。

――それまでは芸能界に興味はなかったのでしょうか。

入るものというか、見るものというイメージだったので。映画など好きでたくさん観ていましたが、入ると思ったことはなかったです。

――まさに、オーディションでお芝居が楽しいと思ったのがきっかけなんですね。

そうです。たくさんスカウトをいただいていたので、もしかしたら向いているのかもと思ったことはありましたが、実際に芝居をしたことが一番のきっかけです。

――竹下通りの片道で4回スカウトされたという噂は本当ですか? 片道ということは、数分歩いている間に、ということですよね?

本当です(笑)。中学3年生のときに一気にスカウトしていただくようになって、自分でも驚いていました。

――アミューズに入ってから特に印象に残っているお仕事を教えてください。

『中3、冬、逃亡中。』というネットドラマは印象的でした。両親が離婚し、新しいお母さんから性的な虐待を受けていて、それが嫌になってお母さんを殺して、帰ってきたお父さんも殺して、全国指名手配犯になって逃げていくというお話で、かなり陰な役でした。そのときはずっと笑わない役でしたが、『おじカワ』は“天使のような笑み”とト書きに書かれているほどの振り幅で、まだ経験は少ないですが、それくらいの振り幅がある役がやれているのはすごくうれしいです。

――オーディションのときに演技の楽しさを感じたということでしたが、実際に作品で演じるようになって改めて感じるものはありますか?

レッスンも楽しいですが、現場はその何十倍も楽しくて、カメラを意識するので難しいところもありますが、プロの俳優さんと本気になってコミュニケーションができるのは本当に楽しいです。役者は作品によっていろんな方と違う場所でできるのが特権だなと思っていて、これから先もいろんな方と共演できると思ったら楽しみで仕方ないです。

――アミューズには俳優として活躍されているたくさんの先輩がいらっしゃいますが、交流がある方やアドバイスをもらった方などはいますか?

アミューズの若手俳優で結成されている“ハンサムライブ”で神木隆之介さんと共演し、すごく気にかけてくださって、打ち上げなどでお話をたくさんさせていただきました。「大祐はいい意味でトゲがあって、そのトゲが素晴らしいから、そのトゲを伸ばしつつ、まっすぐ大きく成長してほしい」という言葉をいただき、その言葉が僕の中で残っています。神木さんも、期待できる新人俳優に僕の名前を挙げてくださったりしていて、本当にありがたいです。

――「いい意味でトゲがある」というのは、どういう意味でしょう?

やりたいことはやるし、思ったことは口にする、というところかなと。もちろん環境によって言ってはいけないこと、やれないことはありますが、1%でもやれる可能性があるならやれる方向に進むというのが僕のポリシーで、先輩関係なくそういうことを口にするのというのは、ある意味トゲでもあるのかなと思います。

――神木さんは子役時代から活躍されていますが、演技でも刺激を受けていますか?

お芝居も尊敬しています。神木さんは、陰の役でも陽の役でもどこか面白さがあり、神木さんのように演じられるようになりたいと思っています。