ASUS JAPANが9月10日、「スタイルは自由自在。」と銘打ち、スタイリッシュなデザインで高いパフォーマンスを持ち運べるという「VivoBook Flip 14(TM420IA)」を発売しました。Vivobookシリーズとしては一回りコンパクトな14.0型ディスプレイを採用し、ディスプレイを反対側に折り曲げてタッチ操作も可能な2-in-1モデルです。
デザイン志向の製品かと思いきや、CPUに最新世代のAMD Ryzenを搭載して性能もしっかり重視。さっそく試用機を入手できたので、優れたデザインと高いパフォーマンスの両立に期待できるVivoBook Flip 14の実力をレポートしてみたいと思います。
薄型ボディに14.0型ディスプレイを搭載
本製品は、14.0型フルHD(1,920×1,080ドット)ディスプレイを搭載するノートPCです。ヒンジを反対側に折り返すことで2-in-1にも対応。タッチ操作もサポートします。パネルの種類は公表されていませんが、鮮やかな画面表示が可能な光沢液晶ディスプレイを採用し、170度の広視野角が特徴とのこと。横からディスプレイを覗き込んでもしっかりと表示を確認できますが、映り込みはやや気になります。また輝度が少し低く感じるため、十分な明るさで表示するには高めの輝度設定で使うのが前提になりそうでした。
狭額縁仕様ですが、カメラとマイクをディスプレイのベゼル上部に搭載。ベゼルが狭い製品にはキーボード上にカメラを搭載するものもありますが、カメラを見下ろす格好になってしまうので、ディスプレイ上部へのカメラ搭載は嬉しいポイントです。なお、Windows Helloでの顔認証には対応しません。
本体素材はシャーシと天板部分にアルミ合金を採用して高い剛性を実現し、表面仕上げの品質も素晴らしく高品位。サラサラした加工で指紋などがつきにくいです。サイズは359.8×233.8×16.1mm(幅×奥行き×厚さ)とコンパクトにまとまっており、持ち運びの際はバッグにしまってもかさばりません。ただ、重量は1.55kgあるので、コンパクトなサイズ感から想像するよりもやや重めという印象。持ってみると少しずっしりしています。
キーボードを見てみると、かな切り替えを行う「半角/全角」キーが小さいですが、おおむね標準的な103キー日本語配列と言えそう。バックライトはありません。Enterキーの右隣に何もなく、Ctrlキーが左下にある優秀な配列です。キートップは硬く、ストロークがかなり浅いタイプで、軽くぱちぱちと打鍵できて好感触でした。タッチパッド内の右上にWindows Helloをサポートする指紋認証センサーを搭載し、さっと指を当ててサインインできます。
ちなみに、Enterキーには「ジブン色で、進め。」というキャッッチコピーのもと、黄緑色のカラーブロックキーキャップが採用されています。個人的には黄緑色のPCパーツといえば、どちらかというとAMDよりもNVIDIAを連想してしまいますが、Radeonをフィーチャーして赤にすると今度は別のゲーミングPCメーカーと被る恐れがあり、難しいところです。ともあれ、グラフィックスに採用されているメーカーのブランドカラーを気にするユーザーはそう多くないでしょうし、爽やかな黄緑色も目立って格好いいと思います。
インタフェースにUSB 2.0×1、USB 3.0×1、USB 3.1 Type-C×1、カードリーダーを搭載。アダプターなしで周辺機器を使えます。この他、4K解像度で映像出力できるHDMI端子とヘッドホン出力も装備。Type-C端子はThunderbolt 3やDP altには対応しませんが、高速な外付けストレージと組み合わせると快適に使用できるでしょう。
また、オーディオにはHarman Kardon認証オーディオを採用して高品質な音楽再生が可能とのこと。本体下部に搭載している、テーブルに反射させて音を出すタイプのスピーカーはそれなりのクオリティですが、ヘッドホン出力は高音質で十分に音楽再生や動画鑑賞を楽しむことができました。
プリインストールされているアプリケーションは「i-フィルター」、「McAfee リブセーフ」、「Microsoft Office」のみでした。ラインナップには「WPS Office Standard Edition」が付属する製品も用意されているので、必要に応じて選択できます。