日本独自の文化とも言われるラブホテル。令和に時代が移り変わるなかで、レトロな内装などの昭和らしさを残し、利用するとまるでタイムスリップしたかのような楽しさを味わえる通称「昭和ラブホ」がSNSなどで注目を集めています。
前回取材した幕張のラブホテル「HOTEL FAMY」に引き続き、今回は神奈川県相模原市にある、昭和ラブホ「HOTEL The Wave(ホテル ザ・ウェーブ)」を取材しました。
ザ・ウェーブの見どころは、代々受け継がれている様々なジャンルの部屋。ラブホテルではなかなかお目にかかれない調律されたピアノのある部屋もご紹介。従業員さんの温かなエピソードにも注目です。それではザ・ウェーブの魅力に迫っていきましょう!
JR横浜線淵野辺駅より徒歩で約15分。到着しました
中に入るだけなのにドキドキしてしまうのはラブホテルならでは。
株式会社ウェーブプラン代表・清水さんにもお話を伺いました。
――ザ・ウェーブの過去について教えてください
「もともとは違う会社が運営していました。祖父が昭和60年頃、売りに出たのを買い取り、その後は父が引継ぎました。10年ほど前に私が受け継いでいます」。
――代々、受け継がれてきたのですね
「私が学生のころは、夏休みとかにバイトに来て部屋の掃除などを手伝っていました。この頃に一緒に働いていた方が、今も従業員として働いています。みんな長く働いていて70代の方もいます。母も一緒に働いていました」。
学生の頃からバイトをしていたとは驚きです。現在はお兄様と一緒に働いているそうです。それではお待ちかね、ザ・ウェーブの多種多様な部屋を見ていきましょう。
408号室
408号室。コスプレ撮影などでも人気の部屋とのこと。照明やベッドの柄まで素敵です。
なんとこの部屋……浴室に猫足バスタブがあります。こういう浴室に憧れている方も多いのではないでしょうか。青いタイルとの組み合わせが、なんともオシャレ。
洗面所はアメニティもそろっていて、掃除も徹底されていて清潔感があります。ちなみに、ザ・ウェーブでは、部屋に置いてある物にもこだわりが。
――このようなデザインの電話は珍しいですね。どこで手に入れているのでしょうか
「インターネットで取り寄せました。ですが今は、このようなデザインのものが少なく、見つけるのが大変です」。
どの電話にするか、選ぶときにワクワクしちゃいますね。
401号室
408号室とは雰囲気がガラッと変わり、宇宙っぽい部屋。ガラス張りに、ゆったりできる黒いソファ、奥にはベッドがあります。なんとこの部屋。驚くべきことにベッドがふたつあります。
天井にはネオンがチカチカ。壁には電球が埋め込まれていて、スペースシャトルや星がキラキラしています。
一見、「意外とシンプル!」と思いますが実はこのベッド……。ウォーターベッドなんです。
また、浴室にはこんな仕掛けが。
昭和らしさを感じるプレートです。
――ザ・ウェーブの現状について教えてください
「コロナの影響は、まだまだ完全に戻ったとは言えませんが、今まで以上に消毒やお部屋を清潔に保ち、安心して使っていただけるように取り組んでいます。昔からの常連さんは今でも来てくれていて、20~30年前から毎週土曜日に来てくれている方もいるんですよ」。
長い間、お客様から愛され続けているのが伝わってきます。続いては、いよいよ“アレ”が登場します。