初心者に最適! つみたてNISAを活用したインデックス・ファンド
少額投資非課税制度を活用しながら、インデックス・ファンドをもっと有利に進める方法について説明します。
長期の積み立て・分散投資に適したつみたてNISA
NISAとは2014年にスタートした少額投資非課税制度のことです。年間投資120万円までなら、投資した年から最長5年間、投資によって得られる利益には課税されないというものです。
通常、投資によって得られた利益に対して約20%の税金(所得税15%、住民全5%、復興特別所得税0.315%)がかかります。NISAは一定の条件さえ満たせば、この税金が非課税になるという制度です。
さらに2018年から「つみたてNISA」が誕生しました。つみたてNISAは年間投資上限額が40万円までで、最長20年間、コツコツと積み立て続けられるというものです。
インデックス・ファンドはNISAにぴったりの商品
つみたてNISAで運用できるのは投資信託のみで、インデックス・ファンドが対象になっている商品も数多くあります。つみたてNISAが利用できるインデックス・ファンドは、購入手数料が0円、最低積立額も100円からというハードルの低い商品があります。
インデックス・ファンドのアセットアロケーション
長期投資では、リスクを回避するために分散投資がポイントとなります。分散投資をするにあたり、資産をどのように配分するかが大切ということです。インデックス・ファンドで最も重要なのが、アセットアロケーションとも言われています。
アセットアロケーションとは?
アセットアロケーションとは、資産(asset)をどのように割り当てるか(allocation)という意味です。投資対象がかたよってしまうと、長期投資の場合、リスクが過剰に高まってしまいます。そのため投資を行う場合は、異なる資産で運用する投資信託と組み合わせて積み立てる必要があります。
アセットアロケーションの構成要素
インデックス・ファンドは株価指数に連動するものや債券指数に連動するもの、REIT指数に連動するもの、コモディティ指数に連動するものがありますが、その中で何に投資するかによって、利回りやリスクが異なってきます。また、日本の株価や債券に連動するものか、日本以外の先進国の株価や債券に連動するものか、新興国の株価や債券に連動するものかによる違いも大きくなっています。ここではそれぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。
メリット | デメリット | ||
株式 | 国内株式 | 値動きがわかりやすい | リスクが高い |
外国株式 | 国内株式よりも高い成長が期待できる | 国内株式よりもリスクが高い。 為替相場の影響も受けやすい |
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新興国株式 | 潜在的な成長力が高い | 先進国以上にリスクが高い | |
債券 | 国内債券 | 安定的な運用が期待できる | 大きな利益は期待できない |
外国債券 | 国内債券よりも高いリターンが期待できる | 為替相場の影響を受ける分だけリスクが高くなる | |
新興国債券 | 外国債券よりも高いリターンが期待できる | 政府等の破綻によって大きな損失を被るリスクがある | |
REIT | J-REIT | 国内の株式と似た値動き より高いリターンが期待できる |
国内株式よりもややリスクが高い |
これらの特徴を念頭に置いて、アセットアロケーションを考えていきます。 たとえば国内株式を35%、外国株式を20%、新興国株式を10%、国内債券を20%、外国債券を15%購入すると決めたとします。
この組み合わせを元に投資できるインデックス・ファンドを選んでいきます。
バランスファンドという方法
つみたてNISAの中には、アセットアロケーションの決定をファンド側でしてくれるバランスファンドという商品もあります。
バランスファンドの中にも、国内資産のみによるバランス型や、新興国を含む国内外の株式、債券、REITの8指数をまとめたバランス型のようにさまざまなものがあります。