投資信託を始める前に知っておきたい考え方
投資信託を始める前に、投資信託を利用した投資の基本的な考え方をご紹介します。
若いうちなら長期投資で
若いうちから投資信託を始める場合は、長期投資に向いた商品を選ぶとよいでしょう。
例えば、金融庁がつみたてNISAの対象商品として「長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託」として挙げている以下の条件は、長期投資向けの投資信託を選ぶ上でも要チェックの内容です。
- 運用コストである信託報酬が安い
- 販売手数料は無料(ノーロード)
- 信託契約期間が無期限または20年
毎月積み立てることを前提としたこれらの制度で扱う投資信託は、長期投資向きのものが選ばれているので参考になります。
一気に全額投資はNG、毎月一定額の投資を推奨
投資を行う際には、投資可能な金額すべてを一気に一つの投資信託に投資するのではなく、毎月一定額を購入し続けるようにすることで、価格変動のリスクを分散することができます。
投資信託の始め方
次に、初心者の方に向けて、投資信託の始め方について解説します。
少額から始められる積立投資で時間の分散
投資信託は少額から始められます。積立の最低金額は1万円から、という商品も多く見られますが、一部1,000円や100円からでも始められるネット証券会社も出てきました。例えば、楽天銀行は、100円から投資信託が買える証券会社です。
少額からなら、元本割れが起こっても慌てずにホールドできます。少額の定期的な投資で、時間の分散投資を始めましょう。
つみたてNISAやiDeCoで節税しながら積立投資
つみたてNISAやiDeCoは、税制面での優遇があるため、節税しながら積立投資ができます。どちらも、年間・月間の積立金額に上限が設けられていますが、長期の資産形成には向いています。
老後資金の積立を目的とするiDeCoは、満60歳になるまで積み立てたお金を利用できません。その代わり、年間の積立額をそのまま所得金額から控除できるため、所得税と住民税の節税が可能です。
まとめ
投資信託は、投資初心者が始めやすい金融商品です。元本割れのリスクはありますが、プロの機関投資家が資産を運用するため、難しいことを考えなくても分散投資ができて安定した運用が期待できます。
若いうちからはじめれば、必然的に長期間での投資が可能です。老後資金として資産を形成したい場合には、投資信託の積立を検討してみてはいかがでしょうか。