「昔のラブホテルは、雰囲気を出すために廊下まで真っ暗だったんです。これは、暗い中でも部屋番号が分かるようにするためのスイッチ。誘導灯として光るようになっていました」。
なるほど。謎が解けてスッキリ。現在は電気をつけることはできませんが、当時の様子も見てみたかったです。FAMYに訪れた際には、ぜひ注目してみてください。
始皇帝気分を味わえそうな702号室
最後に702号室を紹介します。
この部屋に入った瞬間、想像以上に中華な空間で思わず「すごい!」と声が出てしまいました。赤い丸枠、繊細な彫刻、奥には円形ベッド。最高です……。
ベッドの枕元には昔ながらのトグルスイッチが。つまみ状のレバーを上下に倒すと電気がついたり消えたり。ON、OFF切り替えのカチッという音が気持ちいいです。
この電話、なんとダイヤル式。私が生まれた平成ではダイヤル式の電話機を見かけなくなってしまっていたので、まさかここで出会えるとは。実際に使うこともできるんですよ。
つづいてはお手洗い。洋式トイレの横に、「使用できません」という貼り紙がある小さなトイレ? が……。
気になって調べてみたところ、ビデでした。日本ではトイレが狭く設置することが困難なことが多かったこともあり、あまり普及しなかったそう。今ではなかなか見られない物もFAMYにはまだ現存しています。
部屋を出た廊下には前編で紹介した705号室のような和風っぽさがあります。廊下にまで砂利や石があるのも贅沢ですね……!!
先代がみんなを驚かせたことを私もやりたい
――これからのFAMYはどうなっていくのでしょうか